この記事でこんなことをお伝えします。
- 酸性ストレートと縮毛矯正の最も違うところ
- 酸性ストレートと縮毛矯正のメリットデメリット、特徴
- 酸性ストレートの工程
- どちらを選べば良いか
- ストレート施術で注意したいところ
※一般的なアルカリ縮毛矯正をここでは縮毛矯正と略します。
どんどん専門的になっている美容室メニューの内容を知って、ご自分に合った施術をしてもらえれば嬉しいです。
ここでお伝えする内容は全ての美容師やユーザーさんに当てはまるわけではありません。
美容師によって対処の仕方が違いますので、詳しくは担当の美容師にご相談下さい。
もくじ
最も違うメリットは髪への負担度(ダメージ)
ダメージがゼロではありません。
縮毛矯正と酸性ストレートの特徴と比較
縮毛矯正の特徴
アルカリ縮毛矯正はアルカリで髪のキューティクルを開いて内部の組織に働きかけます。
そのため、アルカリによるダメージを伴います。
アルカリ縮毛矯正は縮毛や捻転毛などくせの強度が強い髪にも向いています。
アルカリ縮毛矯正の中にもさまざまな髪に対応できるよう薬剤のカテゴリーがいくつかあります。
酸性ストレートの特徴
ヘアカラーしている人がとても多い時代になり、カラーダメージのある髪に
負担を抑えてきれいなストレートヘアを作るために酸性ストレートが広まりました。
お客様目線からの酸性ストレートと縮毛矯正の違いはこんな感じです。(個人の主観)
- 手触り
- 時間経過後の痛み
- 所要時間
- 料金など
美容師の施術面ではこんな違いがあります。
- pHの違い
- 髪への作用
- 技術的な違い
- 時間コスト
効果や時間、ダメージなどの比較
髪の状態やニーズによって差がありますが、一般的に酸性ストレートのほうが時間がかかります。作業工程や髪への作用の仕組みが違うからです。
髪に負担をかける結果がダメージと考えると、酸性ストレートのほうが縮毛矯正に比べ薬剤による負担が少ない傾向です。
ただしアイロンの熱による負担はどちらもあります。
酸性ストレートはカラーダメージ毛でも施術できることも
酸性ストレートはカラーダメージ毛も程度によっては施術できるのが大きなメリットです。
ただ、どんな施術でも髪を加工するにはダメージゼロというのは間違いです。
全く傷まない加工はありません。
縮毛矯正などストレート施術は髪の見た目がサラサラ、つやつやになります。
しかし髪の組織への負担はあります。美容師目線では上手な美容師は仕上がりの見た目以上にダメージのコントロールも上手だと思います。
酸性ストレートとアルカリ縮毛矯正の工程を比較
アルカリ縮毛矯正の工程
上のイラストは一般的な縮毛矯正の手順です。
細かな処置はサロンによって違いがあるので基本的な流れだけ紹介します。
①1剤は髪の形のロックを解除するような作用があります。
②1剤を流してまっさらにします。
③完全に乾かしてアイロン工程に入ります。
④形を再度ロックするはたらきの2剤をつけます。
⑤最後に流して必要に応じてケアをして仕上げです。
酸性ストレートの工程
酸性ストレートは1剤の放置時間とアイロン工程が長めになります。
基本的な流れは縮毛矯正と同じです。
- 1剤が酸性領域
- 塗りかたや乾かし方
- アイロン技術が特殊
- 前後中間でダメージ防止処置をすることも
その分、髪への負担が少ないと言われる施術です。
縮毛矯正と酸性ストレートのデメリット
項目に入る前にお伝えしたいことがあります。
ストレートなど美容室の薬剤は、「どんな効果が必要だからこの薬剤を選ぶ」というイメージで、
アルカリは悪くて酸性は良いとは一概に言えないこともあります。
現代はブリーチなど髪に複雑な加工をしている人も多いのでストレートメニューのバリエーションが広くなっています。
一般的な美容室では様々な髪に合わせられるよう複数の薬剤を用意していることが多いです。
酸性ストレートのデメリット
時間とコストが掛かるのが酸性ストレートです。美容師や施術工程によって個人差があります。
一般的に酸性ストレート系は1剤放置が30分というものもあり、個人差がありますがトータルで縮毛矯正の所要時間+30分〜1時間くらいの違いがあると思います。(私の場合)
酸性ストレートのメリットは?
酸性ストレートは健康な髪に近い酸性領域の薬剤を使うのでアルカリ縮毛矯正に比べてダメージが少ないと言われています。
仕上がりの柔らかさも魅力です。(個人の感想)
ボリュームダウンしたくない40代以降の髪にも向いているメニューです。
酸性ストレートの分野は著しく進化中で、放置時間が短めな薬剤をリリースしているメーカーもあります。
縮毛矯正のデメリット
ダメージが比較的しやすいのと強度なカラーヘアには向かないと言われるアルカリ縮毛矯正ですが、
たくさんの分類がありダメージ度に応じて薬剤選定ができます。(美容師によって手段は色々です)
酸性ストレートと縮毛矯正どちらを選べば良いか?
結論から言うと、自己判断は難しいです。美容師に髪の状態を確認してもらい選んでもらうのが安心です。
大まかに、以下のような人は酸性ストレートが向いています。
- カラーダメージがある
- ハイライトなどブリーチしている
- 大きなうねりのくせ毛
- 低ダメージでストレートにしたい
- 自然なふんわり感がほしい
- エイジングで髪への負担が気になる
以下のような場合はアルカリ縮毛矯正も選択肢に入ります。
- しっかりボリュームダウンしたい
- 縮毛や捻転毛、凸凹の強い頑固な癖毛
- しっかり真っすぐにしたい
- 一定の強度がある髪
ストレート施術で注意したい人
以下のような人は、よりしっかり相談しましょう。
- ホワイトブリーチの人
- ダメージで髪がちぎれる人
- ホームカラーを繰り返している人
- 白髪染め頻度が高く髪がゴワゴワする人
- 極度に髪が弱い人
- 頻繁にいろんな施術をする人
- 肌が弱い、アレルギー体質の人
美容師が「やめたほうがいい」というときは、同じ美容師の経験上やめたほうがいいです。
酸性ストレートってどんなもの?