ヘアカラーで頭皮がしみたりヒリヒリする事があった人に向けて、ヘアカラー前に行う対策を3つお伝えします。補足でしみやすい人のヘアカラー選びとしみにくい塗り方(美容室でのカラー)もお伝えします。
この記事は以下に当てはまる人に向けて書いています。
- 敏感肌の人化粧品などの刺激に反応しやすい人
- 乾燥肌の人
- ヘアカラーのアレルギーがない人
★ヘアカラーがしみたことがある人は、パッチテストをまず行ってアレルギー反応が出るか調べることをおすすめします。
パッチテストのやり方は以下の記事を御覧ください。
もくじ
- 敏感肌・乾燥肌でヘアカラーがしみる人の3つの対策
- ヘアカラーがしみる人の事前対策|1.ヘアカラー前日はシャンプーをしない、または湯シャンにして皮脂膜をキープ
- ヘアカラーがしみる人の事前対策|2.ヘアカラー前日は育毛剤など頭皮用化粧品を使わない
- ヘアカラーがしみる人の事前対策|3.ヘアカラー前日はしっかり寝て疲れを取っておく
- 美容室でよくあるヘアカラーがしみる2つの原因
- ヘアカラーがしみる原因|1.頭皮の保護バリア機能が弱くなっているとしみやすい
- 乾燥肌(乾燥頭皮)の人はヘアカラーがしみやすい傾向
- ホルモンバランスのゆらぎ、生理中、ストレス、睡眠不足などで疲れている、体の抵抗力が落ちているとき
- ヘアカラーがしみる原因|2.アルカリやオキシ(過酸化水素)などの刺激の強い化学物質に反応する
- ヘアカラーがしみやすい人のいちばんの対策はヘアカラー剤選び
- 刺激の強い成分が含まれていない(少ない)ヘアカラー剤を選ぶ
- サロンカラーをするときは皮膚に接触しない塗り方に変えてもらう
- 【敏感肌美容師の考え】美容室でカラーを頭皮につけないようお願いする方法
- 「ヘアカラーがしみる」以外で注意が必要な症状をチェック
- ヘアカラーしてしばらく経って(数時間〜数日後)かゆみや赤みが出てくる|アレルギー性接触皮膚炎の可能性
- 2つの液を混ぜる「アルカリカラー」は化粧品と違いパッチテストが必要
- ヘアカラーがしみる人の事前対策とヘアカラー剤選びのまとめ
敏感肌・乾燥肌でヘアカラーがしみる人の3つの対策
画像出典:Canva
ヘアカラーがしみる人の事前対策|1.ヘアカラー前日はシャンプーをしない、または湯シャンにして皮脂膜をキープ
かんたんなのはヘアカラーをする直前にシャンプーをしないこと。たまに、美容室にいらっしゃる直前にシャンプーをされる方がいらっしゃるのですが、しないで行ったほうが薬剤からの刺激を頭皮の皮脂膜で多少でも保護してくれることが期待できます。
シャンプーをしないことに抵抗がある人は、シャンプー剤を使わずにお湯だけで頭皮を洗う、湯シャンだけにしておくのもおすすめです。
皮脂はシャンプーで取り除いたあと、24時間程度で元の量に回復してきます。
ヘアカラーがしみる人の事前対策|2.ヘアカラー前日は育毛剤など頭皮用化粧品を使わない
ヘアカラーの前は、育毛剤や頭皮用保湿ローションなどを使わないようにします。育毛剤やローションの内容成分によってアルコール系の材料などが入っている場合、しみたりヒリヒリすることがあります。カラー前にすでにヒリヒリしていると、ますますカラーがしみやすくなる原因になってしまいます。
炎症が起きている部分にヘアカラーなどの強いアルカリなどの刺激物を塗るのは傷口にタバスコを塗るようなものです。傷や炎症などあるときはヘアカラーをお休みしてください。
ヘアカラーがしみる人の事前対策|3.ヘアカラー前日はしっかり寝て疲れを取っておく
夜勤の方や長時間のお仕事、育児や介護などで体がヘトヘトなときなどは、皮膚の抵抗力も弱くなりがちです。できることなら、ヘアカラーをする前の日はしっかり睡眠をとって体調を整えておくのがおすすめです。
ヘアカラーはかんたんにできるイメージがありますが、皮膚への刺激がとても強いものなのです。
美容室でよくあるヘアカラーがしみる2つの原因
ヘアカラーがしみる原因|1.頭皮の保護バリア機能が弱くなっているとしみやすい
美容室のお客様でヘアカラーがしみる、という方はたまに少なからずいらっしゃいます。ヘアカラーがしみる方は以下に該当するケースが多いようです。
乾燥肌(乾燥頭皮)の人はヘアカラーがしみやすい傾向
頭皮以外の皮膚も乾燥肌の人。もともと皮脂量が少ないので薬剤の刺激から皮膚を保護するはたらきが弱い傾向があります。
ホルモンバランスのゆらぎ、生理中、ストレス、睡眠不足などで疲れている、体の抵抗力が落ちているとき
更年期や生理期間中、妊娠中などホルモンバランスが不安定な時期は皮膚も敏感になっていることが多く見られます。
「いつもはヘアカラーがしみないのに、今回はしみた」というような時、たまたま体調の良くないときだったというケースがあります。また、ストレスや睡眠不足などで体が疲れていると抵抗力が低い状態になりやすいので、できるだけ体調や皮膚の調子が良いときにヘアカラーをするよう心がけたいものです。
ヘアカラーがしみる原因|2.アルカリやオキシ(過酸化水素)などの刺激の強い化学物質に反応する
ヘアカラーがしみる原因物質として、アルカリカラー剤に含まれるアルカリ剤や2剤の過酸化水素水(オキシと呼ばれる)などの強い刺激物が挙げられます。ヘアカラーは硬いキューティクルで覆われている「髪」という素材の色を変えるためのものですので、さまざまな化学物質が含まれています。
本来、皮膚につける目的のものではありませんので、程度の差はあれしみることが少なくありません。
ヘアカラーがしみやすい人のいちばんの対策はヘアカラー剤選び
一番効果的なのはしみやすい薬剤を使わないことです。
ヘアカラーの希望色によっては、アルカリカラーを使わざるを得ないことが多々ありますが、自然な髪の色でも良い人はしみにくいカラー剤の選択肢があります。
刺激の強い成分が含まれていない(少ない)ヘアカラー剤を選ぶ
- ヘアマニキュア
- 塩基性カラー
- 低アルカリカラー
- カラートリートメント(市販品)など
サロンによって取り扱っている薬剤が違うので一度美容師に相談してみることをおすすめします。
サロンカラーをするときは皮膚に接触しない塗り方に変えてもらう
美容室でのカラーを想定した対策になりますが、ヘアカラーを塗る時、頭皮に接しないようにわずかに離して塗ってもらうように伝えることです。
業界用語では「ゼロテク」などと呼ばれていますが、お客さん側からだと、注文しにくい人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、それは自分の体を守るためとても大事なことですので、はっきり伝えたが良いです。
注文の仕方の例を挙げておきます。
【敏感肌美容師の考え】美容室でカラーを頭皮につけないようお願いする方法
「カラーがしみるので頭皮につけないように塗ってもらえますか?」
と、明確に皮膚につけない希望を伝えてください。「しみるから・・・」だけだと、施術者によって普通に塗られてしまうことがあるかもしれません。
実際にそういった症状を体験している人しか、その辛さはわかりませんよね。
適切な対処をしてくれる美容師なら、保護剤を塗ってくれたり、言わなくても頭皮から離して塗ってくれたり、しみにくい薬剤を選んでくれると思います。
特に敏感肌の方はそういう対処をきちんとしてくれるサロンを選んだほうが良いです。
「ヘアカラーがしみる」以外で注意が必要な症状をチェック
画像出典:Canva
ヘアカラーしてしばらく経って(数時間〜数日後)かゆみや赤みが出てくる|アレルギー性接触皮膚炎の可能性
ヘアカラーをした数時間後、以下のような症状がある場合はアレルギー性接触皮膚炎の疑いがあります。
放置せずになるべく早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
私も以下のような症状が出た経験があります。美容師ですが今は自身へのヘアカラーができません。
ヘアカラー後アレルギーを疑う注意したい症状
- だんだん痒みが広がったり、耳や首、顔周りもかゆい。
- 数日間しつこい頭皮の痒みが続く。布団に入って体があたたまるとさらにかゆい。
- 赤みが出たり、熱を持った感じがする。
- 触ると頭皮がボコボコ腫れている。
- 皮膚が剥がれてフケが急に増える。
- 掻き過ぎで汁が出てくるなど
こういうときは次はアルカリカラーを中止します。
2つの液を混ぜる「アルカリカラー」は化粧品と違いパッチテストが必要
市販の白髪染めヘアカラー、おしゃれ染めヘアカラーというジャンルのものは、化粧品ではありません。
アルカリカラーという2つの液を混ぜて使うタイプです。
事前にパッチテストを行うなど、特にはじめての方はヘアカラーのリスクを事前に把握しておく必要があります。
ヘアカラーは長い年月、繰り返し使うので皮膚や髪への影響が少なからずつきまとうものです。
ご自分の体質を見極めて、おかしいなと感じたときは無理せず使用を中断することをおすすめします。
髪型だけでなく、ヘアカラーのリスクをきちんと説明してくれる美容師を選ぶことも大切だと思います。
ヘアカラーのアレルギーについては以下のサイトで非常に詳しく説明してあります。
ヘアカラーがしみる人の事前対策とヘアカラー剤選びのまとめ
- ヘアカラーをする前はシャンプーをしない。もしくは湯シャンにとどめる。
- ヘアカラーをする前に育毛剤や頭皮用ローションをつけない。
- ひどく疲れているときや体調不良時などはヘアカラーしない。
- アルカリやオキシなど刺激の強い成分が入っていないカラー剤を選ぶ。
- 美容室でヘアカラーするときは、頭皮につけないように塗ってもらう。
この記事を読んでくれた方が快適にヘアカラーができることを願っています。
私も、ヘアカラーのアレルギーやしみるという症状両方あるので、同じ美容師にアレルギー体質を伝えるのが、美容師失格みたいでとても言いにくいです。
面倒な顔をされることもあるし、アシスタントに伝わってなくて普通に根元から塗られちゃったり。撃沈したことも・・・