2025.4.15最終更新

美容師の私が実験した最も早く汗を抑えた方法をシェアします。(個人の感想)
そのほか、頭皮の汗についてのQ&Aもシェアします。

もくじ
- 大人美容師が実験した頭皮汗の対策3つ
- 個人的結果と感想「リンパ節を冷やす」が即効性
- ペットボトルでリンパ節を素早く冷やして汗を抑える方法
- リンパ節の集まっている場所はここ!
- ペットボトルを凍らせる時の注意点
- 美容師がお答えする「頭の汗」Q&A
- Q.頭(頭皮)の汗腺は他の場所より多い?
- Q.頭(地肌)の皮脂が多いのは私だけ?
- Q.汗は何のために出るのですか?
- Q.どんな時に汗が出ますか?
- Q.頭皮の加齢臭が気になります。対策は?
- Q.更年期で頭皮のベタつきが気になります。どんな対策がありますか?
- 大人美容師が実践する大人の頭皮汗対策3つ
- 頭皮汗を抑える対策|1.ハッカ(ミント)精油を使った手軽な冷やしタオルの作り方
- 頭皮汗対策|2.ミントハーブを使ったアイスティーの作り方
- 頭皮汗対策|3.ドライシャンプーを使う
- 番外編|夏野菜で体の熱を逃がすアイディア
- 大人の頭皮汗を抑える対策まとめ
大人美容師が実験した頭皮汗の対策3つ
個人的結果と感想「リンパ節を冷やす」が即効性
個人差があるので一概には言えませんが、
いろいろ試して汗を抑える効果をいちばん感じたのはリンパ節を冷やす方法でした。
エアコン無しの真夏の寝苦しい熱帯夜のときもリンパ節を冷やしてなんとかやり過ごしました。
(今はエアコンを付けました。)
ペットボトルでリンパ節を素早く冷やして汗を抑える方法
凍らせたペットボトルか保冷剤などで首筋などのリンパ節を冷やします。
乾いたタオルや手ぬぐいなどを巻いておくと服を濡らしません。

5分ほど冷やしているとしだいに体温が下がってきます。
体温が下がると汗も落ち着いてくるようです。
リンパ節の集まっている場所はここ!

脇の下や足の付根を冷やすと汗が引くと、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
体内を流れるリンパ液や血液の温度が下がり、体温が下がると言われています。
首筋
脇
鼠蹊部
膝の裏
など
ペットボトルを凍らせる時の注意点
水は凍らせると膨張しますので満杯まで入れずに、
上から4〜5センチくらい空間をあけて水を入れておくのが安心です。
美容師がお答えする「頭の汗」Q&A

Q.頭(頭皮)の汗腺は他の場所より多い?
A.頭の汗腺は身体中で2番目に多いです。一番多いのは手のひら、足の裏です。
頭皮の汗腺は 1c㎡あたり360個くらい存在するといわれています。
すごい数ですよね。
さらに汗の量には個人差があると思います。
Q.頭(地肌)の皮脂が多いのは私だけ?
A.頭(頭皮)は体中でいちばん皮脂腺が多い部位です。
頭皮の皮脂腺は1c㎡あたり140~190個程度と言われます。
さらに髪の毛で蒸れやすいので不快感や匂いなどが気になりますよね。
Q.汗は何のために出るのですか?
A.体温が上がりすぎないように汗が出ます。
人間は汗を出すことで汗が蒸発するときに皮膚表面の熱を奪い
体温を下げることができます。
Q.どんな時に汗が出ますか?
A.汗が出る状況には3つのパターンがあります。
暑いときや運動したとき体温を下げるために出る汗
緊張や興奮など精神的なものが原因の汗
辛いものを食べたときに出る汗
更年期のホットフラッシュなどホルモンバランスによる汗
Q.頭皮の加齢臭が気になります。対策は?
A.食事に気をつけるのも良いとされています。
- 脂肪が多い食品を摂りすぎない
- 酸化を抑制する食品を摂るなど
匂い抑制に特化した成分が配合されたシャンプーを使うのもとても効果的です。
私が20年以上数多くのシャンプーを使ってきた経験では、次の成分が効果的だと感じます。(個人の見解)
- 柿タンニン
- ヘマチン
タンニンは消臭成分として幅広く使われています。
ヘマチンは美容室でパーマやカラーの残臭処理やダメージ予防処置にも使われる成分です。
匂い抑制のシャンプーは一度発生した匂いを除去するというよりは、シャンプー後、
時間経過後の匂いが出にくくなるというイメージです。
私がサロンのお客様に匂い対策のシャンプーを質問されたら、
必ずこのシャンプーをご紹介します。
ファシナート シャンプー AB -アミノバウンスタイプ- 250ml
(美容室など正規販売店でのご購入を推奨します。アフィリエイトリンクではありません。)
ほかには香料で匂いをマスキングするタイプのシャンプーや
洗浄力が高めのシャンプーなどもあります。
個人的にはどちらかというとニオイが出にくい頭皮環境に整える、
柿タンニンやヘマチン配合タイプがオススメです。
Q.更年期で頭皮のベタつきが気になります。どんな対策がありますか?
A.私の美容師経験では、皮脂汚れをしっかり落としても頭皮を乾燥させないシャンプーを使い、
トリートメントは頭皮につかないように気をつけることです。
具体的には、低刺激系洗浄成分の中でも、頭皮に油分のベタつきがあっても、
泡立ちが豊かでスッキリした洗い心地のシャンプーです。
参考までに、私のショップではこんなシャンプーが好まれています。
参考商品/キギ バイ シエラ オーガニカ エアリースムースシャンプー 300ml(やさしいヘアケアオンラインショップ)
低刺激性でありながら数種類の洗浄剤をバランスよく組み合わせ、
泡立ちが良くスッキリなのにうるおい保つシャンプーです。
柑橘系の香りが暑い季節にピッタリです。
アミノ酸系低刺激シャンプーは洗浄力のバリエーションが広く、
泡立ちや洗浄力が弱めなものもあります。

気をつけたいのは、やたらと洗浄力の強いシャンプーを使いすぎないことです。
すべてではありませんが、低価格シャンプーなど泡立ちが良いけど皮脂を除去しすぎるものもあります。
大人のベタつきには泡立ちは良いけど、潤いを奪わないシャンプーを使うことがポイントです。
大人美容師が実践する大人の頭皮汗対策3つ

頭皮汗を抑える対策として、私が夏の熱帯夜や通勤などに行っているものを3つシェアします。
結果から言うと私の経験では、上半身のリンパ節を冷やすのがいちばん即効性がありました。
ミントを取り入れた方法は、香りと清涼感が心地よくリラックス効果も期待できます。
頭皮汗を抑える対策|1.ハッカ(ミント)精油を使った手軽な冷やしタオルの作り方
アロマテラピーというと道具など準備が大変と思われますが、かんたんにできる方法もあります。
ここではペパーミント(ここでは大好きな北見ハッカ)のアロマオイル(精油)を使う方法をご紹介します。
ミントはアウトドアで虫除けとしても使えるのでひとつ持っていると便利ですよ。
いろんなメーカーでミントの精油が発売されていますが、私は「北見ハッカ」が一番気に入っています。
精油は原液を肌に直接つけないようお気をつけください。
精油は植物の成分が濃厚なので刺激になることもあります。
必ず体に使える、混ぜ物のない化粧品グレードのものを稀釈してお使いください。
アロマミストなど人工香料などが混ざった、芳香剤としてのオイルは体に使えません。
希釈濃度について次の項目でお伝えしています。
敏感肌、植物アレルギーの方は精油のご使用をお控えください。
【用意するもの】
天然のミントの精油(アロマオイル)
タオル
ポリ袋かラップ
冷凍庫
洗面器またはそのような容器
水道水(洗面器にタオルを浸せる位の量、洗面器の2/3くらい)
- 清潔な洗面器に水道水を2/3程度、タオルが浸せるくらい注ぐ。
- ミントスプレーを1〜2プッシュ(精油のボトルなら1〜2滴)洗面器の水に垂らす。
(少しで充分です)
- 軽くかき混ぜてタオルを浸してしっかり絞る。
- 畳んだタオルをラップに包むか、ポリ袋に入れて冷凍室で半冷凍にする。(タオルが広げられる程度)
- 凍ったら、首すじや脇などのリンパ節に当てる。
- ミントの香り成分には体温を下げる効果があります。
- 耳の下付近や首の後ろがおすすめ。
- 3〜5分くらいで当てる部位を変えて落ち着いたら終了。
※精油の希釈濃度は、アロマテラピーの基本に従い刺激がないよう1%以下に設定します。
※小さなお子様がいらっしゃるご家庭では精油は手の届かない、高温多湿でない場所で保管してください。
頭皮汗対策|2.ミントハーブを使ったアイスティーの作り方

青のりではないですよ
お風呂上がりなど、体温をさげるはたらきがあるペパーミントのドライハーブを使ったアイスティーのレシピをご紹介します。
【用意するもの】
ミントハーブ ティースプーン3杯(ハーブティー専門店などで販売されています)
熱湯200程度
水 500ml程度(お好みの濃さで)
お好みで氷
冷蔵庫で冷やすとミント感が増して涼しさUP!
- 耐熱ティーポットにミントハーブをティースプーン3杯くらい入れる
- 熱湯を注ぎ蓋をして蒸らす
- あらかじめ濃く出して水を入れるので、茶色く色がついてきたら、水を入れて好みの濃さにする
- ボトルなどに入れて冷蔵庫で冷やして出来上がり(氷を入れてもOK)
耐熱ティーポットがない場合はスーパーなどで売っている「お茶パック」にハーブを入れても大丈夫ですよ。

頭皮汗対策|3.ドライシャンプーを使う
ドライシャンプーというスプレーの頭皮清涼用化粧品を使う方法です。
外出先など、その場で汗を引かせたいときにおすすめです。
頭皮に直接噴霧するのですっきり感が高いです。

参考商品/プロダクトドライシャンプー
番外編|夏野菜で体の熱を逃がすアイディア

きゅうりやナス、ゴーヤやトマトなど夏野菜を食べると体の熱を取ってくれるとか。
※おなかの冷えやすい体質で汗をかく人は控えめにするのをおすすめします。
大人の頭皮汗を抑える対策まとめ
今回の記事では、リンパ節を冷やす方法や、頭皮汗をクールダウンするアロマテラピーを応
用した方法など3つご紹介しました。
最後に頭皮汗を引かせる対策についてまとめておきます。
- 汗を引かせる最大のコツはリンパ節を冷やすこと
- 頭は汗腺も皮脂腺も多い高温多湿なところ
- ミント精油を使ったかんたんアイスタオルの作り方
- ミントハーブのアイスティーの作り方
- 外出先などで手っ取り早くクールダウンできるドライシャンプー
- 体の熱を取ってくれる夏野菜を食事に取り入れる