頭皮マッサージブラシの効果的な使い方【ヘッドケア美容師】

ここではシリコン製頭皮マッサージブラシの効果的な使い方をお伝えします。

Sumi

ヘッドケア美容師が初めての方にも簡単にできるシリコンブラシを使った頭皮マッサージのやり方をシェアします。

乾いた髪に行う方法がわかります。

ぜひ毎日の生活に頭皮マッサージを取り入れてハリのある頭皮を保ち、リラックスタイムを楽しんでくださいね。

  • 頭皮マッサージブラシの使い方手順
  • 頭皮マッサージにはどんな効果があるか
  • 頭皮マッサージブラシを使う時の注意点 がわかります。

 

 

 

 

 

 

頭皮マッサージブラシの使い方と手順

頭皮マッサージブラシの使い方と手順の流れです。

使い方と手順の流れ
  1. 頭の筋肉の向きを見てみよう
  2. マッサージブラシの持ち方
  3. マッサージをする部位と使い方手順

・シャンプー中など特にロングヘアは髪が濡れている時は髪が絡まったり、ケア時間が長くなることでシャンプー剤で髪や頭皮を乾燥させる恐れがあります。

・慣れるまで髪が乾いている時の頭皮マッサージがおすすめです。

・頭皮用ローションなどを使う時はシャンプー後の清潔な頭皮に使用することを推奨します。

・スタイリング剤をしっかりつけている人はシャンプー、ドライ後が推奨です。

 

1.頭の筋肉の向きを見てみよう

 

頭の筋肉、腱膜はこんな向きや方向に位置します。

名前を覚える必要はありませんが、図を見て筋肉の位置や動く方向をイメージしましょう。

頭の筋肉や腱膜の例
  • 前頭筋
  • 側頭頭頂筋
  • 帽状腱膜
  • 後頭筋
  • 前耳介筋
  • 上耳介筋 など

腱膜・・・腱が膜状に広がったもの

耳のふち周りのマッサージはとても心地よいポイントです

 

頭皮マッサージでは、下から上(頭頂部)に向かってマッサージをしていくのが基本です。

 

前頭筋はおでこの筋肉です。お顔のたるみケアのマッサージなども下から上ですよね。

では、次にマッサージブラシの持ち方です。

 

2.頭皮マッサージブラシの持ち方と使い方(個人の意見)

メーカーによって様々な方法がありますが、ここではよりサロンのヘッドケアに近い感触を再現しやすいブラシを2個使った持ち方をシェアします。

Sumi
マッサージブラシは一個でもいいのですが、2個用意するとサロンの感触に近いホールド感を再現できますよ。

2個あることでサロンのヘッドスパなどのように、左右対称なマッサージができるのがメリットです。

より満足感を得たい方はぜひ2個持ちをお勧めします。(個人の意見)

※一個のときは、下の手順で片側ずつ左右順番にマッサージしてください。

頭皮マッサージブラシ

参考までに、試しやすい価格のマッサージブラシもピックアップします。

手が滑りやすい人は指かけがついているものもあります。

頭皮が敏感な人には硬さが選べるものもあります。

 

 

 

私の場合、マッサージブラシは手のひらで操作するようにふわっと覆います。

ぎゅっと握らない方がサロンの手技に近いと感じます。

マッサージが初めての方はブラシを握った方がやりやすいかもしれませんので、使いやすい方で構いません。

 

こんな感じでふわっと包み込むように持つと、圧が強くなりすぎず広い面に圧力が分散します。

手でのマッサージよりシリコンブラシの方が力が伝わりやすく、圧もかかりやすいのであまり強く押し付けないようにするのがポイントです。

 

3.マッサージをする部位と使い方手順

部位の順番は前後してもさほど差し支えありませんが、必ず下から上に進むようにします。

ここではサイドの耳の上からスタートします。

 

 

まず頭皮をキャッチする感覚を練習してみましょう。

 

ウォーミングアップ

頭皮にブラシを押し当て、上下に動かしてみます。

皮膚を擦るのでなく、頭皮当てたブラシの位置は変えずに、頭皮ごと動かすのがポイントです。

2秒で上下、くらいのスローなテンポで動かしてみましょう。

3段階くらいに分けて徐々に上に進みます。

 

軽く圧をかけたまま動かすのが頭皮をこすらないコツです。

痛いのは圧をかけすぎ、シャカシャカ滑るのは圧が弱すぎてブラシが頭皮をキャッチしていない状態です。

 

早くゴシゴシ上下こするのはNGです。

強い刺激は毛穴が収縮してしまいます。

 

 

好みですが、上下の動きに慣れたら円を描くように上下してみましょう。

今度は3〜4秒くらいで円を描くイメージでやってみましょう。

先ほどと同じように、皮膚を擦るのでなく、頭皮当てたブラシの位置は変えずに、頭皮ごと動かすのがポイントです。

 

Sumi

上に持ち上げる時じわーっと圧をかけて、下に下がる時スーッと圧を抜くように緩急をつけると、サロンっぽい感覚に!

こめかみは心地よいポイントです。

両手でブラシを当ててしっかり頭皮をキャッチしたまま、頭のてっぺんに集める感じでリフトアップしてみてください。

目元がピンと引き上げられる感覚が味わえると思います。

次に、おでこの生え際ギリギリから、頭のてっぺんに向かって円を描くようマッサージします。

 

Sumi

こちらも同様に、上に持ち上げる時じわーっと圧をかけて下に下がる時スーッと圧を抜くように緩急をつけると、サロンっぽい感覚に!

3段階くらいに分けて進んでいきます。

呼吸に合わせてゆっくり行うと交感神経を鎮めリラックスモードに入りやすくなります。

 

次は後頭部のマッサージです。

耳の後ろの頭蓋骨の下の窪みあたりにブラシを押し当て、先ほどよりややしっかり頭皮をキャッチしてじわーっと持ち上げます。

3〜4段階に分けて頭頂部に向かって進めていきます。ここでも、ゆっくりがポイントです。

 

下がるときは力を抜いていくとメリハリがつきます。

頭の骨格に沿わせるイメージで行うと力が効率よく伝わります。

 

肩が後ろに回りにくい方は、片方ずつ行うとやりやすいと思います。

 

 

頭皮マッサージはどんな効果があるの?

頭皮マッサージには一般的にこんな効果があると言われてます。

頭皮マッサージの効果
  • 頭部の血行促進
  • 触れることによるリラックス効果
  • 血流が良くなることで皮膚や毛髪の新陳代謝が良好になる
  • 頭皮に隣接する顔の筋肉に刺激を与える
  • 頭皮が凝り固まるのを予防する など

髪が生える!などは期待できませんが、健康な髪が成長する土台である頭皮の血流がマッサージで促進されると、

血行不良による細毛、頭皮乾燥などのトラブルを予防することが期待できます。

何より、心地よさが魅力です。

 

心地よいヘッドマッサージなどのセルフケアの極意(個人の経験から)

セルフケアの極意
  • 必死にやらない
  • 自分をやさしくいたわる気持ち(セルフラブ、オキシトシン)
  • 今ここにいる自分に意識を向ける(マインドフルネス)
  • ゆっくり呼吸しながら

頭皮マッサージブラシの使い方、いかがでしたか?

毎日でなくても、疲れが気になった時に1分、一箇所だけでもマッサージすると筋肉の緊張をゆるめたり気分がリセットでき良い習慣になると思います。

私が頭皮マッサージやヨガを日々のルーティンに取りいれていますが、忙しい毎日の中で、わずかな時間でも自分の内面に意識を向ける習慣ができると感情のコントロールもしやすくなると感じています。

 

 

ここでご紹介した頭皮マッサージブラシの使い方は、美容室でのヘッドケアやヘッドスパの手技をヒントにご家庭向けに行いやすい方法にアレンジしています。

ヘッドケアやヘッドスパ、ヘッドマッサージにはさまざまな手技や理論があります。頭皮に炎症、湿疹などトラブルがあるときはマッサージをお控えください。