画像出典：Canva
暑い季節は頭皮の汗や皮脂がいつも以上に気になりますよね。とはいえ、脱脂力の強すぎるクレンジングシャンプーなどは選び方を間違えると逆に頭皮を乾燥させてしまうことも。
この記事では頭皮を乾燥させず穏やかに皮脂や汚れを浮かせる天然オイルを使った頭皮クレンジングの方法をお伝えします。
また天然オイルを使ったかんたんな頭皮クレンジングの基本的な注意事項などもあわせてチェックできます。
この記事は現役20年以上のサロン実体験と、毛髪科学、美容薬学の知識を持った女性美容師が書いています。
美容薬学検定1級
JHCMAヘアケアマイスター取得
アロマテラピー検定1級
美容師免許
もくじ
天然オイルを使った乾燥しにくい頭皮クレンジング|おうち美容でリラックス
画像出典：Canva
オイルで頭皮に保湿しながら皮脂汚れを優しく浮かせるタイプの頭皮クレンジング方法です。ではさっそく手順を解説します。
ホホバオイルを使った頭皮クレンジングの方法
- 頭皮に張り付いた汚れや皮脂を頭皮から離しやすくするため、クッションブラシやパドルブラシでブラッシングします。頭皮を傷つけない程度にしておきます。
- オイルを手のひらに出します。ホホバオイルの場合、目安として500円玉サイズの量が扱いやすいです。
- 両手の指の腹でクルクル小さな円を描くように汚れを浮かしていきます。マッサージが目的ではないので圧力をかける必要はありません。
一般的に頭皮の毛穴は下向きに開口している部分が多いので下から上方向にクルクルしたほうが毛穴にオイルが毛穴に行き渡りやすく効率的です。
- 全体の汚れを浮かしたら、ラップで頭をくるんで、10分程度浸透させます。
- シャンプーします。まず、シャンプー前のすすぎを地肌中心に念入りに行なってからシャンプー剤をつけて洗髪することで余分なオイルが落としやすくなります。
- タオルドライ後ドライヤーで乾かします。基本的にオイルでしっとりしているのでドライヤー前にアウトバストリートメントなどはつけなくてOKです。
ホホバオイルを使った頭皮クレンジングで気をつけたいこと
画像出典：Canva
- ブラッシングに使うブラシは毛先が丸いものがおすすめ。
- 毛量が少ない人、髪が細い人はオイルの量を100円玉くらいに減らしてみてください。
- より浸透させたい人は水に濡らして硬めに絞ったタオルをラップでくるんだものを電子レンジで40秒くらい温めて頭に巻いてからラップをするのも良いです。
- シャンプー前のすすぎを丁寧にすることでシャンプーが泡立ちやすくなる手助けになります。上手なすすぎ方はこの動画でご紹介しています。（音が出ます）
- セサミオイル（慣れている方向け）などしっとり感の強い重ためなオイルを使うときは分量少なめから調節するとベタつき防止になります。
天然オイルと合成オイルのちがい
天然オイルとは？
天然オイルとは化粧品成分的には「天然油脂」「天然油」などと呼ばれます。植物の種子や動物性の脂などから抽出されたオイルで添加物等を含んでいない自然なものです。
マカデミア種子油、オリーブ果実油、ヤシ油など
「油」とは常温で液体のものを指します。
シア脂、馬油、など
[/box]
「油脂」「脂」は常温でペースト状、固体のものを指します。
合成オイル（合成油）とは？
化粧品成分的には合成のオイルは合成油、と呼ばれています。化粧品によく使われる合成油にミネラルオイルはご存知の人も多いと思います。
ワセリンと同様に石油から精製されておりますが現在の化粧品で使われているものは不純物などが精製の過程で取り除かれているため安全性も高く、刺激になりにくいです。
ホホバオイルはオイルではなくワックスエステル
無色透明で見えにくいのですが、ホホバオイルです
正確な分類ではホホバオイルは油、ではなくワックスエステルというロウの仲間になります。ホホバオイルはオイルとは違う性質を持っていることから、いくつかの良い点があるんですよ。
【ホホバオイルのいいところ】
油に比べて酸化しにくい性質
ニキビの原因菌、アクネ菌の餌にならないので油に比べてニキビができにくい性質を持っている
使用感が軽い
皮膚によく浸透する
保湿、保護効果が高い
植物性天然油に比べてアレルギーを起こしにくい
天然オイルの選び方
画像出典：Canva
表示成分を見て天然油脂以外のものが添加されいないかチェック
天然のオイル100%のものを探すときは他の化学物質が含まれていないか成分表示を見て確かめます。
どこで天然オイルを買うと良いか？
アロマテラピーで使う化粧品向けキャリアオイル（アロマオイルを希釈するために用いるベースのオイル全般）等を販売している専門店で探すのがおすすめです。
もっと気軽に、という場合は無印良品などでも家庭で使いやすいオイルが良心的な価格で揃えられています。
ご参考までにオイル初心者の方向けに使いやすい商品を取り揃えているお店をいくつか挙げておきます。
敏感肌の人は精製オイルを選ぶのがおすすめ
画像出典：Canva
敏感肌の人は不純物やミネラル、色素などを精製して取り除いた精製オイルを選ぶと刺激のリスクを避けられます。
初心者向けの天然オイル
ホホバオイル
中上級者向けの天然オイル
比較的重いテクスチャーで、とろみや保湿性が高いオイルは髪が重くなったり、洗い流しにコツがいるのでさまざまなオイルに慣れてからのほうが良いと思います。
セサミオイル
カスターオイルなど
天然オイルを使った頭皮クレンジングのポイント
- はじめて天然オイルを使う人はひとまずホホバオイルを選んでおくと、用途が広いし肌負担も少なく安心
- オイルを買うときは、化粧品用のものを専門店などで買うのがおすすめ
- 成分表示を見てオイル以外のものが入っていないものを選ぶ
- オイルを付ける量ははじめは少し少なめで試してみるのが安心
- 敏感肌の人はオイルは精製されたものが肌トラブルリスクが少ないです
※他の化粧品と同じように、肌に異変を感じた場合は使用を中止しましょう。
※髪質や肌質によって、結果や感想はさまざまであることをご理解頂いてお試しください。
