最新編集20252.17
髪型を選ぶときなど、ヘアスタイルの画像を見てパーマなのかヘアアイロン(カール、ストレート)なのか見分けがつかないことありませんか?

パーマとヘアアイロンは仕上がりが全く違います。
- パーマとカールアイロンの特徴と違い
- パーマが向く人
- カールアイロンが向く人
- パーマとヘアアイロン、どっちが向いている?チェックリスト
- 美容室でのオーダーのコツ など
この記事を読むとパーマをかけるべきかの判断がしやすくなると思います。

もくじ
- パーマとヘアアイロンの違いと特徴
- 【最大の違い】ヘアアイロンのカールは濡らすと取れます
- ヘアアイロンは一時的にカールやウェーブ(ストレート)にできる
- パーマは薬剤の力で長期間髪のかたちを変える
- パーマとヘアアイロンどちらが痛む?
- ヘアアイロンの大きなダメージ要因は熱!
- ダメージ毛のヘアアイロンの温度設定
- 熱から髪を保護するアウトバストリートメントを利用
- パーマとヘアアイロンの違いや特徴まとめ
- パーマのメリット・デメリット
- パーマのメリット
- パーマのデメリット
- ヘアアイロンのメリット・デメリット
- ヘアアイロンのメリット
- ヘアアイロンのデメリット
- パーマとヘアアイロンどちらが向いているかチェックリスト
- A.|一般的にパーマが向いている人
- チェックリストB.|一般的にヘアアイロンが向いている人
- 【最後に】美容室でパーマのオーダーを失敗しないコツ(個人の意見)
パーマとヘアアイロンの違いと特徴

【最大の違い】ヘアアイロンのカールは濡らすと取れます
パーマは髪の組織に薬剤を作用させます。
薬剤の化学反応で作られた形は水に濡らしても取れません。
縮毛矯正などストレート系パーマも同じです。


髪の側鎖結合の種類と強さ
ヘアアイロンは一時的にカールやウェーブ(ストレート)にできる
- ヘアアイロンは熱でカールがつき水で濡らすととれる
- 濡らすと水素結合(上の図左)が切れ、熱で再結合して形がつく(弱いロックのイメージ)
- パーマは薬剤の力で髪の形を変え固定する
パーマは薬剤の力で長期間髪のかたちを変える
ヘアアイロンよりロックが強いので水に濡れてもパーマが取れることはありません。(上の図右)
パーマとヘアアイロンどちらが痛む?

一般的にはパーマの方が内部組織に作用する分ダメージしやすいと言えますが、
次のような人はヘアアイロンでも髪が痛みやすいのでご注意ください。
- ブリーチしている
- 白髪染めを月一回以上している
- セルフカラーをしている
- 縮毛矯正をしている
- ロングで3ヶ月以上カットしてない
- これといったヘアケアをしていない
- 180度以上でヘアアイロン など
ヘアアイロンの大きなダメージ要因は熱!

ヘアアイロンは熱によるタンパク変性と言う、髪が硬くなるダメージが起こりがちです。
時々使う程度では問題ありませんが、
すでにダメージしている髪にヘアアイロンを頻繁に使うときは、
温度設定やヘアケアに気をつけ、ダメージの進行を予防したいものです。
ダメージ毛のヘアアイロンの温度設定

日常のスタイリングは170℃以上の使用はやめましょう。
カールがつきにくいと感じたら、温度を上げる前に巻く髪の分量を減らしてみてください。
髪を薄めに取ることで熱が伝わりやすくなります。
さらに、ブリーチ毛などのダメージヘアの毛先20センチくらいは100〜130℃程度に抑えるのが理想です。
熱から髪を保護するアウトバストリートメントを利用

ヘアアイロン前に、熱からキューティクルを保護する作用のあるアウトバストリートメントを使うのも効果的です。

乾いた髪にはミストタイプが使いやすいですよ。ミストで湿った髪はドライヤーで乾かしてからヘアアイロンを使います。ヘアアイロンの熱を利用してヘアケア成分が髪に定着しやすくなる製品もあります。
パーマとヘアアイロンの違いや特徴まとめ
どちらも一長一短あるので、好みやライフスタイル、髪質に合わせて選ぶのが失敗しない秘訣です。
パーマ | ヘアアイロン | |
一回の使用でのダメージ度 ※髪条件により差があります |
アイロンよりダメージ高 | パーマよりダメージ小 |
スタイリングにかかる時間 | 短い | やや長い |
スタイリングにかかる手間 | 簡単 | やや手間 |
仕上がりのツヤ感 |
アイロンよりツヤが出にくい |
パーマよりツヤが出る |
アレンジの自由度 | アレンジが限られる | アレンジの自由度高い |
仕上がりの印象 |
良い意味でツヤを抑えた ルーズな質感、カジュアル、ナチュラル |
ツヤとまとまりカール キレイ系もカジュアルも |
ヘアアイロンのウェーブはこんな感じです。ツヤが出てカールにまとまりがあります。
(ほぐすスタイリングもあります)

一方、パーマはこんな質感です。もっとゆるいパーマもありますが、
ツヤというよりはマットでクシャッとしたラフな質感です。

パーマのメリット・デメリット

パーマのメリット
- スタイリング時間短縮
- スタイリング簡単
- カール長持ち
パーマのデメリット
- スタイルを頻繁に変えにくい
- ツヤが出にくい
- くせ毛を伸ばすはたらきはない
- ダメージがある
- 髪を濡らす必要がある など
※個人の主観を含みます。
ヘアアイロンのメリット・デメリット
ヘアアイロンのメリット
- ストレートからカール、ウェーブなど幅広く自由な表現ができる
- 毎日違うスタイルに変えられる
- 髪が傷んでいたり、くせ毛や縮毛でもツヤが出せる
- 髪が乾いたままスタイリングできる
ヘアアイロンのデメリット
- スタイリングにやや時間がかかる
- アイロンの操作に慣れが必要
- 髪を濡らすとウェーブやカールがとれる
- 熱によるダメージがある
※個人の主観を含みます。
パーマとヘアアイロンどちらが向いているかチェックリスト
- A:一般的にパーマが向く人
- B:一般的にヘアアイロンが向く人
下のA、B2つのチェックリストで当てはまる項目の数をそれぞれ数えてください。
当てはまる項目の数が多いほうがあなたに向いているスタイリング手段です。
数が同じだった場合は、最優先したい項目が含まれる方を選んでください。それでは、やってみましょう。
※例外もあるので、あくまで参考程度にしてくださいね。
A.|一般的にパーマが向いている人

当てはまる項目の数を数えてください。
□スタイリングに時間と手間をかけたくない
□パーマのスタイリングが楽だと思う方
□作り込まない自然な髪が好き
□くしゃっとした質感が好き
□コットン、デニム、麻素材の洋服が多い
▢洗いざらしの髪が好き
□カジュアル、ナチュラルな服装が好き
□スタイリング前に髪を濡らすことができる
□髪型を頻繁に変えない
チェックリストB.|一般的にヘアアイロンが向いている人
当てはまる項目の数を数えてください。
□多少時間と手間をかけても理想の髪で過ごしたい
□髪にツヤとハリを与えカールやウェーブをつけたい
□カジュアルな洋服が苦手
□きれいに整ったツヤのある質感が好き
□ツヤのある素材やなめらかな素材の服をよく着る
□きれいめ、きちんと感のある服装が好き
□フェミニンな雰囲気が好き
□スタイリング前に髪を濡らすことができない
□よく髪型を変える
※チェック項目は美容師個人の主観を含みます。テストする人の価値観によって当てはまらないこともあります。
また美容師の価値観によって違う意見もあります。
【最後に】美容室でパーマのオーダーを失敗しないコツ(個人の意見)

美容室でヘアスタイルをオーダーするときは、ヘアスタイルのカールがパーマなのかヘアアイロンで作られたものなのか美容師に聞いて見極めてもらったほうが良いです。
一般的に美容師は画像のヘアスタイルがパーマか、ヘアアイロンで作ったカールかわかりますので、パーマをかけるか、必要ないかを確認できるでしょう。そのほうがイメージと違うなどの失敗が少ないと思います。
パーマをかける際には次のことを確認しておくと安心です。
- 画像のカールはパーマかアイロンか
- 髪を濡らしてスタイリングできるか
- パーマはしばらく残る
- パーマに不安が残る場合はヘアアイロンで
- ストレートヘアもするならパーマを掛けないほうがベター

パーマのメリット・デメリット、向き不向きのチェックリスト、パーマを掛ける前の確認事項についてお話しました。失敗しないパーマヘアの参考になれば嬉しいです。
パーマの仕組みを大雑把に説明するとこんな感じです。
髪の形のロックを解除して、一度自由にさせてからロッドなどで新しい形をつけて再びロックするイメージです。