濡れた髪にヘアアイロンやブラシアイロンは痛む理由

ヘアアイロン前に髪を乾かすのが面倒な方は多いと思います。

 

  • なぜ濡れた髪にヘアアイロンは痛むのか?
  • 早く乾かせる、熱くなりにくいおすすめ大風量ドライヤー
  • 湿っていても使えるヘアアイロン、ブラシアイロン

 

などお伝えします。

濡れた髪にヘアアイロンやブラシアイロンを使うと痛む理由

濡れた髪のキューティクルは膨潤(ぼうじゅん)といい水分を含んで柔らかくなり、摩擦に弱く剥がれやすい状態です。

キューティクルという髪のガードが弱くなったところにアイロンの熱が当たるとキューティクルはもちろん、髪内部のタンパク質などが損傷し髪が硬くなったり、大きなダメージを受けます。

Sumi
毛先までしっかり乾かしてヘアアイロンを使うのが髪の負担を予防するコツです。

 

髪が湿っていても使えるヘアアイロンってどうなの?

メーカーさんは濡れた髪に使うのを推奨しているわけではないと推測します。やはり濡れた髪に高熱を当てると痛みやすいので、最低限髪を乾かすことを推奨しています。

ここで言う「濡れた髪」とは、美容師ではない方が「完全に乾いた」と思っても髪の内側などにやや湿り気が残るくらいと推測します。(美容師個人の主観です)

 

濡れた髪に使用しても問題ないでしょうか?
湿った髪に使用する場合は、髪表面に水滴がなくなるまで乾かしてください。(KINUJYO FAQページより引用)

 

基本的に髪を乾かしてからヘアアイロンを使うのが痛みにくいです。

 

濡れた髪でも使えるヘアアイロンの仕組みの例

濡れた髪でも使えるヘアアイロンには発熱プレートに水分が触れても一気に蒸発せず、ややゆっくり蒸発していくような仕組みの製品があります。

濡れた髪にヘアアイロンを当てるとジューっと音がして水蒸気の湯気が出ます。

熱したフライパンに水滴を落とすのと同じイメージです。

画像はイメージです

高温の水蒸気で火傷するリスクもあるので、最低でも毛先に毛束感がなくなるまで乾かしてからヘアアイロンを使うのがベストです。

 

乾いた髪の方が濡れ髪よりはダメージを受けにくい

乾いた髪の方がキューティクルが閉じて硬くなっているので濡れた髪よりは摩擦や熱ダメージを防御すると言われます。

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2021/08/15

 

【時短】大風量ドライヤーで手早く乾かしてヘアアイロンするほうが効率がい

風量の弱いドライヤーは、乾くのに時間がかかるのでじれったいですよね。

W(ワット)数は1200あれば十分です。ワット数は風速にはあまり影響しないようです。

昨今電気代も高騰してるし、家庭だとブレーカーも心配ですよね。

 

 

Sumi

実際気に入って私のサロンワークとプライベート用に2台購入したドライヤーがあります。

美容室のヘアアイロンやドライヤーで定評のあるOnedam(ワンダム)というメーカーの大風量ドライヤーBLOW+Speedをご紹介します。

縮毛矯正のドライが時短になったのが一番嬉しいです。

特に気に入っているのはこんなところです。

 

 

BLOW+Speedの特徴
  • 高風速(約1.7㎥)
  • 熱くなりすぎない
  • めっちゃ軽い(約420g)
  • 耐久性の高いBLDCモーター
  • プラズマテクノロジーで静電気除去(とくに冷風)など

 

ただこのような条件の方には向かないかもしれません。

こんな人には不向きかも
  • 音が静かなドライヤーが良い人
  • 小型のドライヤーが良い人

※サロン専売品です

ドライヤー

大風量で熱くなりにくい、静電気を抑える高機能ドライヤー(参考商品)

参考商品:ワンダムBLOW+Speed(やさしいヘアケアOnline shop商品ページへリンク)

 

湿った髪にヘアアイロンするデメリットは

  • 時間も手間もかかる
  • うねりが残る
  • 生乾きで不衛生
  • 髪が痛むリスクが大きい

ヘアアイロン前はどのくらい乾かしたらいいの?

最低でも手櫛を通すとひんやりしないくらい乾かして使うことを推奨します。

 

ジューっというのは乾かし足りない

 

ヘアアイロンが「ジューっ」というのは水分が残り過ぎているサインです。もう少し毛先を乾かしてみましょう。

 

例外的に美容室の酸性縮毛矯正など、やや水分を残した髪に特殊な技術でヘアアイロンを使うことがあります。

 

髪のダメージ度に応じたヘアアイロン(ブラシアイロン)の温度設定は?

スタイリング用ヘアアイロンのダメージしにくい設定温度の目安を載せておきます。

ヘアカラーなどのダメージが強い人ほど温度を低めにするのがポイントです。(一般的な基準です)

ブリーチカラーしている髪 100〜140度
ダメージが少ないヘアカラー毛 150〜160度
カラーやパーマ、ストレートをしていない髪 170度前後

 

 

 

Sumi

髪は高温にさらされるとタンパク質が固くなる熱変性という現象を起こします。

卵が熱で固まるイメージと見聞きしたことがある人もいらっしゃると思います。

 

 

髪のタンパク質熱変性が起こる温度
濡れた髪は60℃くらい 乾いた髪は120℃くらい

ヘアアイロンの温度が低いと伸びにくい場合の対策

 

ヘアアイロンの温度が低いと伸びにくいと思う人は次の改善策があります。

温度が低くても伸ばしいやすくするコツ
  • 一度に取る髪の量を薄くする(目安2センチ厚)
  • よく乾かしてヘアアイロンする
  • (下に動画)髪の束を平らにピンとまっすぐに張ってヘアアイロンを滑らせる

【動画比較】髪を持たないor持つで仕上がりが違う例

 

音無し動画です(24秒)

濡れた髪に使えるヘアアイロンとはいってもベチャベチャはNG。

効率的でダメージが少ないのは乾かして使う方法。

濡れた髪に負担が少ないヘアアイロンには熱プレートに触れた水分がゆっくり蒸発する仕組みの製品があります。

濡れ髪にヘアアイロンはとてもダメージしやすい。

ヘアカラーダメージの度合いにあった温度設定で髪の負担を低減。

低温は伸びにくいと感じる人はヘアアイロンする毛量を薄めに。

あらかじめ髪をピンと張って持ったままヘアアイロンすると滑らかに伸びやすい。