アウトバストリートメント(俗称:洗い流さないトリートメント)はさまざまな種類が販売されていますよね。
- どんな種類や特徴があるのか?
- 使いやすいのは?
- ツヤが出るのは?
- 髪質にあった選び方
- ミルクとオイルの使い分け方
- ミルクとオイルを併用できるか
- おすすめサロン品アウトバストリートメント5品
などお伝えします。
後半でホームケアとしてお客様にもご利用いただいているアウトバストリートメントの一部をご紹介します。
もくじ
- 【 アウトバストリートメント】 オイルとミルクの特徴や違いをチェック!
- 初めてアウトバストリートメントを使う人はミルクが使いやすい(個人の主観)
- ツヤ最重視の人はオイルがおすすめ
- アウトバストリートメントオイルとミルク髪質に合わせた選び方
- 太毛硬毛、多毛さんは保湿力高めアウトバストリートメントをチョイス
- 細毛、軟毛の人は油分控えめの軽いタイプをチョイス
- ダメージヘアは補修効果があるものがおすすめ
- アウトバストリートメントオイルとミルク使い分けても(美容師個人の意見)
- オイルとミルク両方のアウトバストリートメントを併用するメリット
- ヘアケア女性美容師おすすめサロン専売アウトバストリートメント5品
- アウトバストリートメントの選び方まとめ
- アウトバストリートメント専用品を仕上げで使わないようにご注意!
- 意外な盲点!アウトバストリートメントはタオルドライ後の湿った髪で試さないと効果がわからない
【 アウトバストリートメント】 オイルとミルクの特徴や違いをチェック!
ここではアウトバストリートメントについてオイルとミルクの特徴の違いを比較します。
最近はミルクとオイルの効果を併せ持つアウトバストリートメントや、
補修効果に特化したものなどメーカーや価格帯、市販品、サロン専売品などかなり違いがあります。
- 液剤のテクスチャー
- 油分と水分の割合
- 伸ばしやすさ
- ベタつきのなさ
- ツヤ
- ダメージ補修効果
- くせ毛柔軟効果 など
比較項目 | オイルタイプ | ミルクタイプ |
液剤の形状 | オイル状 | 乳液状、美容液状、クリーム状など |
油分と水分 | ほぼ油性成分 | 水溶性成分と油性成分を乳化 |
伸ばしやすさ | 少しコツがいる | 伸ばしやすい |
ベタつきのなさ | つけすぎ注意 | ベタつき少ない |
ツヤ | ツヤとても出る | 油分が多いタイプはツヤが出る |
ダメージ補修力 | 製品による | 製品による |
保湿力 | 製品による | 製品による |
くせ毛柔軟効果 | 軽め | 中〜高め |
※美容師経験からの個人的意見も含みます。感じ方の個人差があります。
初めてアウトバストリートメントを使う人はミルクが使いやすい(個人の主観)
ミルクは水分と油分を両方含んで乳化されているので、初心者の方もムラなく伸ばしやすいのがメリットです。
髪質にもよりますが使い慣れない方にはミルクタイプをおすすめします。
水分油分をバランスよく含むのでオイルより濡れた髪に浸透しやすい特徴があります。
基本的にアウトバストリートメントはお風呂上がりタオルドライした湿った髪に使います。
ツヤ最重視の人はオイルがおすすめ
ヘアアイロンで髪を巻く人やストレートロングヘア、ボブなどのヘアスタイルは仕上げにオイルを使うとツヤツヤになります。
セット力が欲しい時はお手持ちのワックスやクリームに1滴オイルを混ぜて使うのも良いでしょう。
ウェットに仕上げたい時は好みで量を調節すると良いです。
アウトバストリートメントオイルとミルク髪質に合わせた選び方
ここでは髪の太さ、くせ毛、ダメージ度に合わせたアウトバストリートメントの選び方をお伝えします。(美容師個人の主観)
- 一般的に、くせ毛や縮毛は髪の脂質や水分量が低くダメージしやすい特徴があります。
- ダメージ毛とはカラーやブリーチ、パーマ、縮毛矯正、ヘアアイロンの熱などによる痛みがある髪です。
人によって仕上がりの好みもあるので正解はありませんが使いやすいのはこんな選び方です。
- 太毛硬毛、くせ毛、多毛の人は保湿系アウトバストリートメント
- 細毛軟毛、ハリコシを保ちたい人は軽い仕上がりのアウトバストリートメント
- いずれもダメージヘアには補修作用があるものを選ぶのも○
太毛硬毛、多毛さんは保湿力高めアウトバストリートメントをチョイス
太毛、硬い髪、多毛ほどダメージするとゴワつきや広がりが気になる傾向です。
保湿力のあるアウトバストリートメントで髪を柔らかく収まり良くすることが期待できます。
個人的には水分を含むミルクタイプの方が髪が柔らかく仕上がると感じます。
細毛、軟毛の人は油分控えめの軽いタイプをチョイス
細毛、軟毛の人は保湿力が強いものはぺたんこになりやすいので、ふんわり感をキープして補修するアウトバストリートメントが向いています。
具体的には、オイルならサラッとしたもの、
ミルクならセラムタイプやサラッとした乳液タイプ、ミストタイプなど重くなりにくいものが向いています。
ダメージヘアは補修効果があるものがおすすめ
- ダメージが気になる乾燥毛にはミルクタイプの方が髪に浸透しやすい
- 液状や補修成分のバリエーションが豊富
髪質と髪の状態 | オイルタイプ | ミルクタイプ |
太毛硬毛・くせ毛・ダメージ毛 | ○ | ◎ |
普通毛・くせ毛・ダメージ毛 | ○ | ◎ |
細毛軟毛・くせ毛・ダメージ毛 | ▲ | ○ |
◎とても相性がいい ○相性がいい ▲重くなりやすい
ぺたんこになりやすい細毛軟毛の人は頭頂部を避けて毛先につけるようにすると安心です。
重くなりがちなオイルでなくミストタイプやセラム(美容液タイプ)もおすすめです。
アウトバストリートメントオイルとミルク使い分けても(美容師個人の意見)
ツヤのある仕上がりにしたい時はオイルタイプ、サラッと仕上げたい時はミルクといった使い分けや、
湿度や乾燥に合わせた使い分けもできます。
オイルもミルクもしっとり系からサラサラ系までさまざまな種類があります。
個人的に、髪を柔らかくしたい人は水分も含むミルクタイプのアウトバストリートメントが向いていると感じます。
髪は水分を含むと柔らかくなる性質があります。
オイルとミルク両方のアウトバストリートメントを併用するメリット
オイルとミルクのアウトバストリートメントを併用すると良い、と聞いたことがある人もいるかもしれません。
個人的意見では、両方併用するメリットは油分と水分、保湿とコーティングを同時にできると思います。
重くなりにくいミルクとオイルの併用例を挙げておきます。
※シャンプートリートメント後のタオルドライした髪に使うことを想定しています。
1.硬毛、太毛での併用例
しっとりミルク+軽めオイル
2.普通の太さ硬さの髪での併用例
軽めミルク+軽めオイル
3.細毛、軟毛の併用例
ベタつきやすいので併用しない
しかし個人的には両方使うのはお金も手間もかかりますよね。
オイルとミルクの両方の利点を併せ持つミルクタイプのアウトバストリートメントはあるので1本で済むほうがご家庭では使いやすいと思います。
ヘアケア女性美容師おすすめサロン専売アウトバストリートメント5品
現役美容師の私がセレクトした「やさしいヘアケアOnline Shop」から髪質に合わせたアウトバストリートメントをご紹介します。
【特徴・感想・おすすめ髪質】 普通毛〜細毛軟毛の方までサラサラっとハリつやの出るベタつかない軽いテクスチャーのミルク系アウトバストリートメント。加水分解ヒアルロン酸、加水分解卵殻膜、メドウフォーム-δ-ラクトンなど補修成分を配合。重くならないので大人の髪にも相性のいいアウトバストリートメント。お顔の化粧品の成分で作られているため低刺激なところもポイントです。 |
【特徴・感想・おすすめ髪質】 濃厚ミルククリームタイプ、普通〜硬毛、太毛、多毛、ダメージやくせ毛の乾燥による広がりにおすすめです。ドライ後はとても滑りが良くなり、しっとりまとまりやすくなります。CMCなど細胞間脂質が毛髪内部の補修をしてくれます。 |
【特徴・感想・おすすめ髪質】 普通毛〜太毛、硬毛、乾燥毛、ダメージ毛に。ミルクとクリームの中間のようなテクスチャー。油分も程よく配合。人毛根幹細胞純化培養液、メーカー特許成分RICEB50、ラベルにテラヘルツのパウダーが配合されており、テラヘルツ波の電子で有効成分の髪内部ヘの定着をサポート。 |
セレクタープロファイブ SP5 リバイブミスト/SELECTOR PRO_FIVE 【特徴・感想・おすすめ髪質】 普通毛〜細毛軟毛、乾燥毛、ボリュームダウンしたくない人におすすめ。化粧水のような水系テクスチャーで軽い保湿感。微粒子化した補修成分セラミドNG、セラミドAP、など配合。髪内部も補修。ハリコシのある仕上がりに。空気中の微粒子汚れから髪をガード。 |
キギ バイ シエラ オーガニカ トリートメントオイル 100ml 【特徴・感想・おすすめ髪質】 普通毛〜硬毛、太毛、ダメージ毛に。補修成分のγードコサラクトン配合でヘアアイロンの熱で補修成分の効果を高める処方。シトラス、ゼラニウムの天然精油の香り。大人の髪のうねりや絡まりにも。仕上げに使っても問題ないです。 |
アウトバストリートメントの選び方まとめ
アウトバストリートメントのミルクとオイルは水分配合量の違いや、保湿力の違いなど製品によってさまざまです。
太毛、硬毛、多毛、くせ毛が強い髪は一般的に保湿力が高めなアウトバストリートメント、
細毛、軟毛、毛量が少ない髪は軽い質感のアウトバストリートメントを選ぶと乾かした後の髪が快適になります。
使いやすさとバリエーションの広さはミルクタイプをお勧めします。
何よりツヤが欲しい人はオイルがおすすめです。
アウトバストリートメント専用品を仕上げで使わないようにご注意!
アウトバストリートメント専用のオイルを仕上げで使うことは避けた方が良いでしょう。
本来水分を含んだ髪に使うものですので、商品によってベタついたり髪や頭皮に蓄積しやすくなることがあります。
脂性肌でないのに髪や頭皮がベタつく時はこのような原因が多いです。
透明なオイルは油と思いがちですが、天然油脂や合成油脂、シリコーンなど原料は様々です。
ドライヤー前の湿った髪に使う目的のアウトバストリートメントを仕上げのスタイリング剤として使うのは避けた方が良いでしょう。
「洗い流さないトリートメント」などと書いてある商品は基本的に乾かす前につけることが多いです。
使用タイミングは商品の説明を確認した方が安心です。
使用タイミングを間違うとベタつきなど思わぬトラブルがありますのでお気をつけください。
いずれのタイプも、タオルドライ後の髪に手櫛で丁寧に伸ばすと効果的です。
意外な盲点!アウトバストリートメントはタオルドライ後の湿った髪で試さないと効果がわからない
初めて使う商品は実際濡れた髪で試さないと効果や使用感がわからないのが正直な意見です。
サロンでは実際タオルドライ後髪につけて乾かした髪を体験できるので、仕上がりの確認もしやすいです。
担当の美容師さんはあなたの髪の特徴や質感の好み、ダメージタイプを把握していると思いますので、
おすすめのアウトバストリートメントを聞いてみるのも良いかもしれません。
最近のサロン品は補修系成分が進化して仕上がりの良い製品が増えたと感じます。
この記事を読んでくれた方が、満足いく仕上がりのアウトバストリートメントに出会えれば嬉しいです。
例えると、カラカラに乾いたタオルに油は染み込みにくいけど、濡らして絞ったタオルなら油が染み込みやすいですよね。
ミルクタイプはオイル感のあるものや、セラム(美容液)タイプ、水っぽい乳液状や、クリーム状など仕上がりや補修効果の選択肢が広いです。