画像出典:Canva
美容室で「根元」という言葉をたびたび聞くと思いますが、根元って一体どこなんだ!と思う方は決して少なくはないと思います。
今回は「根元」「中間」「毛先」という美容室用語についてイラストを使って解説していきます。
この言葉の意味がわかると、美容師の話が10倍理解しやすくなると思います。
この記事は現役20年以上のサロン実体験と、毛髪科学、美容薬学の知識を持った女性美容師が書いています。
美容薬学検定1級
JHCMAヘアケアマイスター取得
アロマテラピー検定1級
美容師免許
もくじ
今さら聞けない、美容師がよく言う「根元」とはどこを指すのか?(美容師により多少の違いあり)
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「根元」は地肌に近い部分
根元は髪の毛が生えるスタート地点付近、地肌寄りの部分のことを指します。カラーをして一ヶ月経った頃、新しい部分が1センチほど伸びてきますよね。そこが「新生部」といいます。「根元の白髪が伸びた」などと言われたりします。
ブローやドライで「根元を起こすのが大事!」という根元はもう少し広いイメージです。頭皮から10cmくらいでしょうか。根元の長さの定義はありません。
「中間」とは根元と毛先以外の途中の部分
中間部分とは、簡単に言うと根元と毛先以外の中間部分です。ロングヘアだと長いです。アイロンの巻き方動画などで、「中間巻き」などと言う言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。
「毛先」は先端の15cmくらいの部分
毛先という部分の認識は、個人差が大きいところだと感じます。
具体的な例を挙げると、「アウトバストリートメントを毛先にまんべんなく付けてくださいね。」というお話をお客様にした時、お客様の毛先のイメージは先端ほんの5センチくらいだったということがありました。
美容師が言う毛先は、ミディアムからロングの場合もう少し広い範囲をイメージしているかもしれません。先端の15cmくらいでしょうか。
「この辺ですよ」と、改めて手で示すことでご納得いただけました。ちょっとの認識の差ですが日頃のケアでは大事なことだと思っています。
根元を起こすとはどういう意味か?
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根元を起こすとは、ブローなどで根元を垂直に持ち上げるイメージ
「しっかり根元を起こしてブローする」などと美容師は言いますが、起こすとは地肌に沿って寝ている平坦な髪の毛の根元を垂直方向に持ち上げることです。この「起こした」状態でドライヤーの熱を根元付近に当てるとふんわり髪が立ち上がるということです。
根元付近は新しく生えた髪、毛先に行くに従って古い過去の髪
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図のように、根元は新しい髪の毛が毛根から生えてくる部分です。カラーリングをして一ヶ月経ったら新しい白髪(黒髪)が生えてきますよね。
そこはまだ新生部と言って一度もヘアカラーをしたことがない部分です。
次の一ヶ月後にはまた新たな髪が伸びてきて、一回目のカラーをした新生部は、2センチ毛先方向へ進みます。そして2回めのカラーリングが重なる形です。一ヶ月ごとに染めるとして1年に12回単純計算ではカラーが重なる形です。
昔は新生部、根元だったところも、月日の流れで毛先になっていくということです。
あまり詳しく聞くことのない根元の話ですが、知っておくと美容師の話が理解しやすくなると思います。ご参考になれば嬉しいです。