以下に当てはまる人は、シャンプーが泡立たずストレスを感じていませんか?
シャンプーが泡立ちにくくなりやすい人の例
- 肩下以上のロングヘアの人
- 多毛(髪が多い)人
- 髪が固くて太い人
- ワックスやスプレーなど整髪料(スタイリング剤)をよく使う人
- ヘアオイル(合成、天然)を使う人
- 乳液状、クリーム状、オイル状アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)
- 頭皮が油っぽい人
髪に油分が残っているとシャンプーは泡立ちにくくなるのです。
ここでは予洗いである程度の余分な油汚れをすすぎ落とす家庭向けのテクニックをご紹介します。このやり方は、美容師のすすぎテクニックを家庭用にアレンジしました。
頭皮、髪の毛と二段階のすすぎ方をご紹介しています。後半ではロングヘアの毛先を傷めずにしっかりすすぐテクニックをご紹介しています。
動画も追加しました。
この記事は現役20年以上のサロン実体験と、毛髪科学、美容薬学の知識を持った女性美容師が書いています。
美容薬学検定1級
JHCMAヘアケアマイスター取得
アロマテラピー検定1級
美容師免許
もくじ
- 適量のシャンプーでしっかり泡立てるたった1つの方法はやはり予洗い(シャンプー前のすすぎ)
- まず一般的なシャンプーの適量をおさらい|ロングは3プッシュ程度
- 適量のシャンプーで泡立てるためには、あらかじめ髪と頭皮の余分な油分を落としておく
- 泡立たない最大の理由は油分、シャンプーの洗浄力が弱いわけではないことがほとんど
- 適量のシャンプーで泡立ちを良くするプレすすぎ(予洗い)の方法
- 誰も教えてくれないマニア技|長い髪をこすらずにシャワーの水圧ですすぎ洗いする方法
- この毛先のすすぎ方のメリット
- シャンプーをつけるときはロングの場合、1プッシュずつ3箇所に分けてつけるとむらなく全体に泡立てやすい
- 髪の毛には直接シャンプーを付けなくてOK
- 適量のシャンプーでしっかり泡立つコツをもう一度まとめます
- それでも泡立たなかったら2度シャンプーを
適量のシャンプーでしっかり泡立てるたった1つの方法はやはり予洗い(シャンプー前のすすぎ)
画像出典:Canva
どの美容師も口を揃えて言うと思いますが、シャンプーが泡立たないのは髪や頭皮に残っている油分が原因です。
やはり、いちばんかんたんな方法は、シャンプー前の予洗いをしっかりすることです。
洗浄力の強いシャンプーに変えなくてもほとんどの人は、いつも使っているシャンプーで泡立ちが改善できる場合が多いです。
まず一般的なシャンプーの適量をおさらい|ロングは3プッシュ程度
- ショートヘア、髪が少ない人 1プッシュ程度
- ショートボブ、肩上くらいの長さ、髪の量が普通くらいの人 2プッシュ程度
- 肩より長いロングヘア、多毛の人 3プッシュ程度
- 腰以上のロング、とても多毛な人 4プッシュ程度
毛量にあわせて調節してください。多ければ良いものではないのです。
適量のシャンプーで泡立てるためには、あらかじめ髪と頭皮の余分な油分を落としておく
画像出典:Canva
現代人は、ヘアワックスやアウトバストリーメント、オイルなどを使っている人が多いので、皮脂以外の油分が髪に残っています。
お湯だけでは100%油汚れを落とすことはできないのですが、シャンプーをつける前に油汚れの大半を落としておくことでシャンプーの界面活性剤がが油汚れを包みこむはたらきが良くなります。
★スタイリング剤を何もつけていない人や皮脂が少ない乾燥肌の人はシャンプー前にシャワーで濡らしただけで問題なく泡立つ人もいます。
泡立たない最大の理由は油分、シャンプーの洗浄力が弱いわけではないことがほとんど
画像出典:Canva
特に髪が多い人やロングヘアの人は、スタイリング剤の使用量も多いので、シャワーで濡らすだけでは髪大半に油分がついたままシャンプー剤をつけることになり泡立ちにくくなります。
これは、今使っているシャンプーの洗浄力が弱いのが原因ではないことが大半です。
※お子さんのバレエのヘアセットなど、油分の多いスタイリング剤をとても多く使った時や、オイルでのトリートメントの後は2度洗いしたほうが良い場合もあります。
適量のシャンプーで泡立ちを良くするプレすすぎ(予洗い)の方法
画像出典:Canva
- シャワーヘッドを手に持つ【最重要】
- 頭頂部にシャワーを当てる。地肌から10cmほどの距離までシャワーヘッドを近づけるのがコツ。
- 空いている方の手でシャワーを当てている部分を指の腹でもみ洗いするようにすすぐ。
- この動きで頭の前の方、頭の左サイド、右サイド、後頭部左、右、襟足左、右とまんべんなく丁寧にすすぐ。
具体的な手順は以下の記事でイラスト&動画解説しています。
次にロングヘアの髪についた油分をこすらずに落とす方法です。
誰も教えてくれないマニア技|長い髪をこすらずにシャワーの水圧ですすぎ洗いする方法
ロングヘアの人は上のやり方で頭皮の油分を洗い流したあと、手のひらを台にして上から下(毛先)に向かってシャワーの水流を当てていきます。先ほどと同じようにシャワーは手に持って髪にくっつけるくらい近づけます。
- シャワーヘッドを手に持つ。
- 空いている方の手のひらとシャワーの水流で髪の束を挟むように中間〜毛先に向かってすすいでいく。2〜3回繰り返す。
- 左右、後ろ左右4箇所に分けて流す。しっかりすすぎたいときは、ニギニギしてもOK。(引っ張ったり、こすったりすると髪が痛みやすいです)
ロングの人は絡まりやすいと思いますので、最後のすすぎのときはコンディショナーやトリートメントを適量毛先につけて滑りを良くしながら行うと指が通りやすくなりますよ。
(音声が流れます)
この毛先のすすぎ方のメリット
画像出典:Canva
髪の毛同士をこすらないのでブリーチ毛などダメージが気になる髪への摩擦によるダメージをへらすことが期待できます。
シャンプーをつけるときはロングの場合、1プッシュずつ3箇所に分けてつけるとむらなく全体に泡立てやすい
シャンプーを付ける時、必要量を一気に手に取るよりも、1プッシュ取って頭の前半分、2プッシュめを取って後頭部、3プッシュめを耳から下、襟足部分というふうに分けてつけることでシャンプーのつけムラが軽減します。よく、お顔にクリームなどつける時、何か所かに分けて乗せますよね。あれと同じことです。
髪の毛には直接シャンプーを付けなくてOK
頭皮を洗った泡は毛先の方に移動してきますので、中間〜毛先にはシャンプー液を直接つけなくて良いです。
適量のシャンプーでしっかり泡立つコツをもう一度まとめます
- シャンプー前の予洗い(お湯だけですすぐ)を3分くらいしっかり行う
- ロングの人は髪をこすらないように毛先の油分もある程度落とす
- シャンプーを付けるときは必要量を一気につけないで1プッシュずつ何か所かに分けてつける
それでも泡立たなかったら2度シャンプーを
この方法でも泡立たなかったら、一回目2プッシュ程度のシャンプーで軽く洗い、ざっと流した後1〜2プッシュのシャンプーで2回めのしっかり洗いをします。
2度洗いをするときは、アミノ酸系の洗浄成分(ベタイン系など)きしみにくいシャンプーを使うと指通りがよく行いやすいです。
シャンプーの泡立ちが改善されれば嬉しいです!
私がサロンで使っているシャンプーは低刺激性で洗浄力も強くないものですが、お家でシャンプーが泡立ちにくいとおっしゃる方の9割以上は問題なく泡立ちます。
お家でも予洗いの仕方を変えてみることでシャンプーを変えずに泡立ちが改善される方がほとんどです。