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以下のような髪質の人はドライヤーの風の当て方によっては髪がひろがりやすいものです。
- くせ毛、縮毛
- 多毛
- 硬毛
- 太い髪
- 乾燥毛
この記事では髪を膨張させずに頭が小さく見えるドライヤーのかけ方をお伝えします。
この記事は現役20年以上のサロン実体験と、毛髪科学、美容薬学の知識を持った女性美容師が書いています。
美容薬学検定1級
JHCMAヘアケアマイスター取得
アロマテラピー検定1級
美容師免許
もくじ
- 美容師直伝|髪の広がりを抑えて頭が小さく見えるドライヤーのかけ方
- いちばんのポイントはドライヤーの風を髪に当てる「向き」
- ドライヤーの風を斜め上から下向きに当てる
- 仕上がりがより良くなるドライヤー前の準備3つ
- ドライヤー前の準備|1.タオルドライをしっかり行う
- ドライヤー前の準備|2.アウトバストリーをメントを髪に丁寧になじませる
- ドライヤー前の準備|3.コームで全体を整えておく
- 手順|髪の広がりを抑え頭を小さく見せるドライヤーの使い方
- 0.まず前髪をコームでとかして先に乾かしてスタイリングしておく。
- 1.上下2つにブロッキング
- 2.ドライヤーの風が斜め上から当たるよう調節し、手指で髪を振りながら地肌を先に乾かしていく
- 手が届きにくい人はドライヤーのノズル部分を持つと操作しやすい(やけどに注意)
- 髪が広がりやすいNG角度の例
- 3.手ぐしを下向きに通しながらドライヤーの風を当ててブローのように整えていく
- 4.上のブロッキングを外して上段の髪、地肌側を乾かしていく。手指で髪を振りながら乾かす。
- 5.頭のてっぺんの髪だけ手ぐしで根元を上に向かってふんわり自然に起こしておく。
- 6.下の段と同じように手ぐしを入れながら下に向かって斜め上からドライヤーの風を当てていく。
- 頭を小さく仕上げるポイント|ハチの部分は手で押さえながら上から風を当てます。
- 7.この後はアイロンを使うなどしてお好みのスタイリングを。
- 頭を小さく見せる髪の乾かし方のポイントをおさらいします
美容師直伝|髪の広がりを抑えて頭が小さく見えるドライヤーのかけ方
髪の広がりを抑えて頭が小さく見えるドライヤーのかけ方をお伝えする前に、ドライヤーの当て方のポイントと、乾かす前の準備についてかんたんにお伝えします。
いちばんのポイントはドライヤーの風を髪に当てる「向き」
ドライヤーの風を斜め上から下向きに当てる
頭を小さく、髪を広げずに、ツヤを出して乾かす最重要ポイントはドライヤーの風を斜め上から下に向かって当てることです。風を当てる向きの違いで髪のボリュームの出かたが変わります。
仕上がりがより良くなるドライヤー前の準備3つ
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髪をドライヤーで乾かす前に、この3つの工程をいつものルーティーンに取り入れることでより完成度が上がります。
一分もあればかんたんにできるので、まだしていない人はぜひ習慣にしてみてください。
艶のあるきれいな仕上がりになりますよ!
ドライヤー前の準備|1.タオルドライをしっかり行う
お風呂から上がってきました。
シャンプー後は、厚手のタオルなどで地肌を拭いた後髪をタオルで挟むようにして水分をしっかり吸い取ります。ここが時短を左右するポイントになります。
ドライヤー前の準備|2.アウトバストリーをメントを髪に丁寧になじませる
癖がや多毛、硬い髪、乾燥毛の人は濡れているときと乾いたときのボリューム感がかなり違います。
あらかじめアウトバストリートメントで油分や水分などを補充しておくことで、乾かした後も広がりにくい髪に整えることが出来ます。
ドライヤー前の準備|3.コームで全体を整えておく
このような目が粗いクシがおすすめ。
目が詰まっていないコーム(クシ)でコームの歯を立てたまま軽く通すようにとかします。
コームを寝かせると摩擦が大きくなるのでキューティクルが荒れやすいです。
濡れた髪を何度もとかすとダメージの原因になりますので、絡まりやほつれを取る程度で充分です。
手順|髪の広がりを抑え頭を小さく見せるドライヤーの使い方
0.まず前髪をコームでとかして先に乾かしてスタイリングしておく。
1.上下2つにブロッキング
上の髪をまとめて上下2つにざっくりとブロッキングをします。ヘアクリップでもゴムでも良いです。風が当たりにくい後頭部の下を露出させるのが目的なのできっちりきれいに分けなくても大丈夫です。
髪がとても多い人は3段くらいにしてもOKです。
2.ドライヤーの風が斜め上から当たるよう調節し、手指で髪を振りながら地肌を先に乾かしていく
ドライヤーが斜め上から当たる角度で手指で髪を振りながら地肌を乾かしていきます。頭右半分、左半分とドライヤーを持ち替えると作業がしやすいです。
手が届きにくい人はドライヤーのノズル部分を持つと操作しやすい(やけどに注意)
このような吹出口が細いタイプのドライヤーなら、写真のようにノズルを持つことで頭との距離が近くなり操作しやすいです。先端は熱いので本体側の根元付近を持ちます。やけどをしないようご注意ください。
髪が広がりやすいNG角度の例
ドライヤーを下から当てると髪の根元に立ち上がりがついてしまいボリュームが出てしまいます。腕がラクなのでついついやってしまいますよね。
乾かし始めは良いのですが、根元が乾き始める段階では下向きに乾かしていくと良いですよ。
乾かし方でこんなに見た目が違うのをご覧ください。頭の大きさが全然違って見えます。
ダメージした毛先は特に広がりますね。
3.手ぐしを下向きに通しながらドライヤーの風を当ててブローのように整えていく
地肌の水分を飛ばしたら、手ぐしでとかすようにしながら斜め上からドライヤーを当てて行きます。
ブローする場合は中間から毛先が7割くらい乾いたらブラシで伸ばしはじめてOKです。水分がドライヤーの熱で乾くときにくせが伸びるようになっています。
4.上のブロッキングを外して上段の髪、地肌側を乾かしていく。手指で髪を振りながら乾かす。
クリップで止めてある上の髪をおろします。先程と同じ要領で地肌側を乾かしていきます。
5.頭のてっぺんの髪だけ手ぐしで根元を上に向かってふんわり自然に起こしておく。
前髪が長い人やつむじ付近の割れやすい頭頂部は写真のように手ぐしですくって、10センチくらい上に持ち上げて風を当てます。少し立ち上がりが着くのでトップがふんわりします。
立ち上げる範囲を広げすぎると一気に頭が大きく仕上がってしまうのでお気をつけください。黒目と黒目の間の延長幅くらいで充分です。
6.下の段と同じように手ぐしを入れながら下に向かって斜め上からドライヤーの風を当てていく。
上から下に手ぐしでとかすようにしながらドライヤーの風を斜め上から当てていきます。だんだんツヤが出てくるのがわかると思います。
頭を小さく仕上げるポイント|ハチの部分は手で押さえながら上から風を当てます。
広がりやすいハチ部分は気持ち一段上から風を当て、てのひらて押さえながら熱を冷ますと小さい頭に仕上がります。
この乾かし方で、こんなに頭が小さく見えます。
7.この後はアイロンを使うなどしてお好みのスタイリングを。
お好みでアイロンやブラシアイロンなどで仕上げます。仕上げに少し保湿効果のあるスタイリング剤を薄くつけておくと湿気対策にもなります。
頭を小さく見せる髪の乾かし方のポイントをおさらいします
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- ドライヤーを斜め上から当てて乾かしていく。(下から風を当てると根元が立ち上がりボリュームが出ます)
- 上下2段に分けることで特に毛量が多い下段の髪の根元が広がるのを防いで隠れた部分の乾きムラをなくします。
- 乾かす前のしっかりタオルドライ、アウトバストリートメントの塗布、コームで軽くとかすことで仕上がりレベルがUP。
髪を乾かす段階はお料理の下ごしらえのようなものです。下ごしらえをきちんとすることで日中のヘアスタイルの膨張を防ぐことが期待できます。参考になれば幸いです。