ヘアカラーのリタッチメニューはサロンによって条件や料金に差があると思いませんか?
この記事ではこんなことがわかります。
- リタッチの目的
- リタッチだけできれいな髪色を保てる期間
- リタッチだけを繰り返すとどうなるか?
もくじ
- リタッチ(リタッチカラー)の意味
- リタッチカラーだけで何ヶ月きれいなヘアカラーを保つことができるか?
- リタッチでしのげるのは1ヶ月〜2ヶ月以内(1cm~2cm前後)
- リタッチカラーだけで2ヶ月しのげる人の条件は?
- 暗い色のヘアカラーをしている人は比較的毛先の色落ち目立たないことも
- リタッチカラーだけではきれいな髪色が保てない理由
- 2ヶ月経つ頃には全体の色素が抜けてしまうのでリタッチだけしてもきれいに見えないため
- シャンプーの洗浄成分によって色落ちのスピードが違うことも
- 根元だけを繰り返しリタッチするとどうなるか?
- 根元はしっかり染まっているのに毛先全体は色褪せが目立ちパサついて見える
- 明るい白髪染めをしている人は特にきをつけて!
- リタッチカラーはあくまで一時的な応急処置
- リタッチカラーについておさらい
リタッチ(リタッチカラー)の意味
リタッチとはヘアカラーをした数十日後に新しく生えてきた髪の毛だけを染める技術を意味する美容室用語です。
リタッチカラーだけで何ヶ月きれいなヘアカラーを保つことができるか?
リタッチでしのげるのは1ヶ月〜2ヶ月以内(1cm~2cm前後)
プロの立場からお答えすると、他人の目線からぱっと髪全体を見たとききれいな髪色に見えるのは1ヶ月〜2ヶ月以内と思います。
なぜ期間の幅があるかと言うと、明るい髪のほうがヘアカラーの色落ちを感じやすいためです。
白髪や明るい髪は色落ちするとパサついて見えやすいので、少なくとも2ヶ月に一回は毛先に色素を入れることをお勧めします。
カラー後は色素やケア成分、油分なども入るので結果、艶やかさをを保つことができます。
これは業務用の薬剤を美容室で施術したときの話です。
リタッチカラーだけで2ヶ月しのげる人の条件は?
暗い色のヘアカラーをしている人は比較的毛先の色落ち目立たないことも
5〜6レベル以下の黒っぽい白髪染めの場合は色素量が多いので色落ちしても目立ちにくい傾向はあります。
しかし、現在のサロンカラーは昔ながらの黒っぽい白髪染めを希望する人はほとんど見かけなくなっているように感じます。
リタッチカラーだけではきれいな髪色が保てない理由
2ヶ月経つ頃には全体の色素が抜けてしまうのでリタッチだけしてもきれいに見えないため
この写真、みてください。色によって1週間でこんなに色落ちが進むんです。左の明るい色ほど色落ちが目立ちます。
右の焦げ茶色のは明るい白髪染めの色です。
美容室でヘアカラーをして2ヶ月経てば、たいていの人は髪の色が抜けたと感じると思います。
ヘアカラーの色落ちは淡い色など早いものだと3週間くらいから目立ってくるので、1〜1.5ヶ月もすれば全体が色あせた感じになって見えます。
明るい髪にしている人ほど色落ちが目立ちやすい傾向なので、2ヶ月に一回程度は毛先に色素を入れ直すのが綺麗なカラーを保つ秘訣です。
美容室では、繰り返し染めている毛先部分などは髪負担の少ない薬剤を使い分けています。
シャンプーの洗浄成分によって色落ちのスピードが違うことも
市販のシャンプーなどに多い高級アルコール系、石鹸系、オレフィンスルホン酸Naなど洗浄力が高い界面活性剤を配合したシャンプーを使うと色落ちのスピードが加速する傾向です。
アミノ酸系やベタイン系など洗浄力が適度なシャンプーを使うと色落ちのスピードが緩やかになることが多いです。
仮に2ヶ月以上経ってから根元の新生部だけリタッチカラーをすると、根元と毛先の明るさに差が出るので綺麗な仕上がりとは言えません。
根元だけを繰り返しリタッチするとどうなるか?
根元はしっかり染まっているのに毛先全体は色褪せが目立ちパサついて見える
セルフカラーをしている人の中でたまに見かけるのがリタッチだけを何ヶ月も繰り返してしまう失敗です。
最初の2ヶ月目くらいはごまかせても、それ以降になると中間から毛先全体の色はどんどん抜けていきます。
白髪の根元だけがしっかり染まって髪全体は色褪せて明るくなったままというチグハグな見た目になってしまします。
自分では、根元の白髪さえ染まれば安心するのはとても良くわかりますが、他人からは頭全体の印象で見られています。
明るい白髪染めをしている人は特にきをつけて!
明るい白髪染めをしている人は何ヶ月もリタッチだけを繰り返すと、根本と毛先の色の差がどんどん目立っていきます。
適切な時期にダメージレスにカラーを入れるのが綺麗な色を保つポイントです。
リタッチカラーはあくまで一時的な応急処置
リタッチカラーはあくまで次回のヘアカラーまでの応急処置の位置づけです。
それぞれのサロンさんのコンセプトによってリタッチの考え方は違うと思いますが、一般的に色あせてしまった髪は、きれいに色を入れ直すのがベターです。
リタッチカラーについておさらい
- リタッチの料金は幅広いが通常の一回染めのカラー料金より少し安い場合が多い
- リタッチとはヘアカラー後数十日で根元の新生部だけを染める技術の美容室用語
- リタッチだけできれいな髪色を保てるの2ヶ月程度(1〜2センチ前後、色によってはもっと短い)
- 暗い色(6〜7レベル)くらいの色なら比較的毛先が色落ちして見えにくいことも
- リタッチだけを繰り返すと全体の色とちぐはぐになってしまう
- リタッチはあくまで次回のカラーまでの応急処置
リタッチについてのモヤモヤがスッキリしたら嬉しいです。
今回お話した内容は美容師の個人的意見も含みます。すべての美容師が同じ意見ではないことをご承知いただいて参考にしていただければ幸いです。