大人美容師の知恵袋|セルフカラー直後の上手なシャンプーとすすぎ

Sumi

セルフカラーのすすぎやヘアカラー直後のシャンプーのコツをお伝えします。

 

つぎのことがわかります
  • サロンで行う乳化のやり方
  • カラー剤の流し方
  • セルフカラー直後のシャンプー回数・やり方
  • セルフカラー直後のヘアケア

 

カラーリングご提供歴25年超の美容師がわかりやすくレクチャーします。

 

 

もくじ

【最重要】シャンプー前にカラー剤をお湯ですすぐ工程をしっかり

 

Sumi

カラー直後のシャンプーも大事ですが、カラー剤を残さず洗い流すのはもっと大事です!

 

薬剤の洗い流しが重要な理由
  • 薬剤が頭皮に残っているとかぶれなどの原因になりやすい
  • 薬剤が髪に残るとダメージしやすい
  • 寝具や衣服に色落ちしやすい

 

 

セルフカラー直後の上手な薬剤の流し方ポイント

 

Sumi

まず、カラー剤の説明書通りの放置時間が終了したらすぐ流します。

 

セルフカラーの服装ポイント
  • 汚していいシャツなど前開きの服を着る
  • 中は何も着ないのが脱ぎやすい

 

セルフカラー剤流し方ポイント|1.必ずグローブ(ゴム手袋など)をはめてください


画像出典:Canva 

アレルギーや皮膚トラブル予防のため必ずグローブをはめて薬剤を流しましょう。

 

ワンポイント

手袋の手首がゆるい場合、お湯や薬剤が入ってくるので手首に輪ゴムをしておくとお湯と薬剤が入ってきにくいです。

できれば、ピタッとしたゴム手袋などが作業しやすくおすすめです。

 

セルフカラー剤流し方ポイント|2.流す前に「乳化」をする


画像出典:Canva 

 

Sumi

流す前に加えてほしいのが乳化という作業です。

 

乳化のやりかた

①シャワーのお湯を弱めにして、2〜3周頭全体に回しかけます。

薬剤が完全に洗い流されない程度にお湯を足すのがポイントです。

②両手の指の腹を使って頭皮についたカラー剤を浮かしていきます。

メイクのクレンジングの乳化のように、薬剤と水分を混ぜて頭皮から浮かせるイメージです。

薬剤が完全に洗い流されない程度にお湯を足すのがポイントです。

 

③頭皮全体行ったら流しはじめます。長時間乳化する必要はありません

 

どうして乳化をするのか?

乳化をする理由
  • 皮膚についたヘアカラーを落としやすくするため
  • 色素の定着が良くなり色落ちを予防する

 

セルフカラー剤流し方ポイント|3.カラー剤を洗い流す

シャワーヘッドを手に持って流すのがコツ

 画像出典:Canva

まず目と口をしっかり閉じて薬剤を含んだお湯が入らないよう充分気をつけます。

 

①まず頭全体にシャワーを流しかけます。

②全体にかけ終わったら指の腹で地肌をしっかりすすいでいきます。

 

Sumi

下のイラストのように頭をパーツに分けて進んでいくと流し忘れを防げますよ。

 

お湯は下に流れていくことを意識して

お湯に色が出なくなるくらいまで、しっかりと指で洗うように流すのがポイント。

 

セルフカラー直後のシャンプーの仕方

 

セルフカラー直後のシャンプーのコツ|1.普段のシャンプーより丁寧に

 

先ほどのように頭の各パーツを丁寧に洗っていきます。

 

手を早く動かさなくていいので、触ってない部分がないように洗います。

 

下向きでシャンプーするとき洗い残しやすいところ

洗い残しやすいところ
  • 襟足
  • 顔周り
  • 耳周り

は荒い残しやすいので特に念入りに洗います。

強くこすらないで泡の弾力を使って洗っていきます。

 

 

セルフカラー直後のシャンプーのコツ|2.シャンプー回数は1回でOK

カラー直後のシャンプーはしっかり1回で大丈夫です。

 

2回シャンプーを使っても問題ないですが、洗うたびに染料は流出します。

 

シャンプー前のカラー剤を流す作業を念入りに行うと一度のシャンプーで済みます。

 

ブリーチオンカラー(ダブルカラー)をしている人はカラーシャンプーを使って色持ちをキープ

 

ブリーチを使ったヘアカラーをしている人は色落ちが早く感じることが多いと思います。

色素をほんのり補充するカラーシャンプーなどを使って色褪せを目立たなくすることもできます。

 

 

セルフカラー直後のシャンプーのコツ|3.シャンプー後のすすぎは超・丁寧に3〜4分はすすいで

シャンプーが終わったらすすぎ始めます。

すすぎのときも「洗うようにすすぐ」のが重要。

 

 

 

シャンプーのやり方コツ【すすぎ残し対策】

2021/03/10

 

 

セルフカラーのシャンプーが終わったあと気をつけること

Sumi

シャンプーしたあとは次のことに気をつけます。

 

なるべくすぐドライヤーで髪を乾かす

ヘアカラー直後は少し色落ちします。

濡れたままにすると色素が流出しやすくなりますので、なるべくすみやかに乾かします。

 

ヘアカラー直後のタオルドライのコツ
  • 汚れていいバスタオルなどを使う
  • 頭皮を拭いてから髪をポンポン押さえるようにタオルドライ
  • 髪から水滴が落ちてこないくらいにタオルドライ
  • タオルはやや厚手のほうが効率的

 

白いタオルや枕カバー、白っぽい服などは色移りに注意


画像出典:Canva 

カラー直後はは4〜5日色移りしやすいです。

 

特に髪が濡れているときは白っぽい服や寝具を使わないほうが安心です。

 

汚れていいバスタオルなど数枚あると寝具に敷いたりできて便利です。

 

 

トリートメントやコンディショナーは時間を置きすぎない

 

セルフカラー後はトリートメント、コンディショナーを商品の表示時間より長く置かないようにご注意ください。

 

セルフカラー後の髪はpHがアルカリに傾いてキューティクルが開いた状態です。

 

トリートメントやコンディショナーを長く置きすぎると製品によっては色素が流出しやすくなることがあります。

 

セルフカラー直後は、蒸しタオルで巻いて長時間置くなど行わないほうが色落ちのリスクを減らせます。

 

セルフカラー後のきしみ対策にはアウトバストリートメントを使って

髪のきしみが気になる人は、ヘアカラー直後、アウトバストリートメントをつける

アウトバストリートメントの役割
  • キューティクル保護
  • きしみ緩和
  • 栄養補給
  • ツヤ向上

 

セルフカラー直後の薬剤の落とし方、シャンプーのコツをおさらい

セルフカラー直後の薬剤の流し方やシャンプーのコツついてお伝えしました。

次のセルフカラーでスムーズにできるようおさらいします。

  1. ゴム手袋をはめてスタンバイ
  2. カラー剤を乳化して浮かす
  3. 目と口をしっかり閉じてお湯に色がつかなくなるくらいまで流す
  4. 普段より丁寧に一回シャンプー
  5. トリートメントは時間を置きすぎない
  6. 色が出なくなるまで地肌をすすぐ
  7. 汚れてもいい服、タオルを用意する
  8. きしみ対策にはアウトバストリートメント
  9. カラーシャンプー後はすぐ乾かす

※カラーシャンプー=ここではカラーリング直後のシャンプー

 

Sumi

裸でのカラーシャンプーは顔や体にも薬剤の溶け込んだお湯が付着します。

かぶれなどの皮膚トラブル予防のためにも最後に顔や体もしっかり流してくださいね

安全で快適なセルフカラーの参考になれば幸いです。