シャンプーしたのに頭皮がむずかゆいことはありませんか?
かゆみや不快感の原因のひとつに頭皮のバリア機能が低下しているということがあります。
もくじ
頭皮のかゆみを予防|バリア機能を守る頭皮ケアのコツ
- 皮脂量に合った洗浄力のシャンプーを使う
- 洗う回数を多くしすぎない
- 適切な水分量を保つドライヤーを使う
- 頭皮マッサージの道具やブラシなどによる過度な刺激に注意
洗浄力の強いシャンプーを避ける
画像出典:Canva
低刺激で適度な洗浄力の洗浄剤(界面活性剤)の一例
適度な皮脂膜をキープするには、洗浄力の強すぎないシャンプーを選ぶことが一番大事です。
頭皮の乾燥を防いで潤いのバリアを守ってくれます。
頭皮の保護に必要な皮脂は洗うときに奪われます。
次に低刺激性の界面活性剤(洗浄剤)の例をまとめます。
ココイルメチルタウリンNa
ココイルグルタミン酸Na
ラウロイドグルコシドNa
コカミドプロピルベタイン
ラウロイルメチルアラニンNa
この他にもたくさんの低刺激性界面活性剤があります。
ちょっと珍しいものだと、ココイル加水分解コラーゲンKなどはとりわけマイルドな洗浄成分です。
ココイル加水分解コラーゲンK配合、スキンケア成分94%のサロンシャンプー(やさしいヘアケアOnlineShop)
実は石鹸シャンプーは洗浄力が強め
石鹸はアルカリに傾いていますので敏感肌の人には洗浄力が強い傾向です。
肌のpHは弱酸性(5.5~7.0程度)です。
アルカリに傾いた石鹸シャンプーはキューティクルが開きやすいので、ヘアカラーをしている髪や乾燥肌の人には石鹸シャンプーはごわつきが出やすく不向きです。
石鹸シャンプーを使うときの注意点
石鹸シャンプーはアルカリに傾いていますので、日本の水道水で洗うと洗髪後ギシギシ感が強く出ます。
そのためすすぎ終わったかのように感じますが石鹸カスはまだ残っています。
日本の水道水のpHは中性に近い5.8〜8.6程度です。
石鹸シャンプーは、きしんですすぎにくいのでトリートメントをつけながら丁寧に指を通してすすぐことをおすすめします。
石鹸シャンプーのあとの酸リンス
石鹸シャンプー後はpHを弱酸性に整える専用の酸リンスを使うとやや手ざわりが自然になります。
ただし、リンスはキューティクル表面のきしみを緩和するだけで、
栄養補給などのトリートメントの機能はないのが一般的です。
石鹸シャンプー玄人さんたちは、お酢でリンスを作ったりしているようです。
私も試しましたが、匂いが気になるので製品化されているものを使うのが快適かと思います。
乾燥肌の人は石鹸シャンプーを控えめに
どうしても敏感肌、乾燥肌で石鹸シャンプーをしたい人は?
石鹸シャンプーの日、湯シャンの日を頭皮の乾燥に合わせて調節する。
頭皮の保護に必要な皮脂を洗浄によって奪わないことがポイントです。
皮脂膜は敏感肌の人にとっては特に大事なバリアとなります。
私も、湯シャンの合間に石鹸シャンプーを使ったことがあります。以下にその時の経験談があります。
ヘアカラーをする直前にはシャンプーをしないほうが適度な皮脂がヘアカラー剤の刺激から頭皮を保護するのに役立ちます。美容室に行く前日の夜シャンプーしたら、当日はしないで美容室に行く感じでOKです。
頭皮のバリア機能を保つポイントはシャンプー剤で洗いすぎないこと
頭皮のバリア機能を低下させないコツはシャンプーしすぎない、自分の皮脂量に合った洗浄力のシャンプーを選ぶことです。
皮脂は悪者扱いされがちですが頭皮の保護に適度な皮脂は必要です。
皮脂を取り除きすぎると保護膜がない無防備な状態になり、
刺激やかゆみなどを感じやすい状態になってしまうからです。
シャンプーのすすぎが上手にできるやり方をご紹介しています。
適切な水分量を保つドライヤーで素早く髪を乾かす
髪を乾かすとき同時に頭皮も乾かしています。
乾燥を防ぐにはこんなドライヤーが向いています。
- 1200w以上のドライヤーが時短で乾かせる
- 髪の中の水分量を保つ機能があるドライヤー
- 低温できちんと乾くドライヤー
ワンダム、クレイツ、Nobbyのケア機能があるドライヤーの例(Sumie運営のショップページ)
頭皮マッサージの道具やブラシなどの刺激に注意する
最近、ヘッドケア用のシリコンブラシなど、頭皮マッサージに用いるアイテムがいろいろありますよね。
健康な頭皮には問題なく使えることが多いのですが、
敏感肌、乾燥肌、バリア機能が低下した肌(頭皮)には過度な刺激は禁物です。
肌が敏感な人は手指を使って摩擦や刺激を減らしてマッサージしてあげてくださいね。
力加減のコントロールがしやすく、摩擦や刺激が強くなるのを防げます。
頭皮のバリア機能を守る4つのヘアケア習慣をおさらい
- 皮膚に合った低刺激性洗浄成分のシャンプーを使う
- 【乾燥肌】石鹸シャンプー愛好家は湯シャンの日を挟んで皮脂量を維持(できれば低刺激性液体シャンプーがおすすめ)
- 適切な水分量を保つドライヤーで素早く乾かす
- 頭皮マッサージはなるべく道具を使わず手指で行う
体質には個人差がありますのでこの記事の内容が100%すべての人に合うのではありません。
かゆみなどが出た場合は、製品の注意書きに従い使用を中止することをおすすめします。
頭皮の炎症やかゆみが長期間続くときは、ヘアカラーやパーマ、頭皮用ローション等はお休みして一度皮膚科等で診てもらうと安心です。
頭皮のバリア機能を守るため見直したい4つのヘアケア習慣をお伝えします。