そもそも、生えぐせってどういうものでしょう?
ここでは
- 生え癖とは?
- よくある生え癖の種類
- つむじパッカリ割れの対処法
をお伝えしていきます。(2022.11.19タイトル含め最終更新)
もくじ
- 生え癖とは?
- 数々の生え癖と向き合った美容師が解説!よくある生え癖の種類3パターン
- 1.真ん中合流タイプ
- 2.片側に寄って流れるタイプ
- 3.根本が持ち上がるタイプ
- 後頭部のつむじが割れる生え癖の悩み
- 強い生え癖「パッカリつむじ」の対処法
- パッカリつむじの強い生え癖がある人向けなカットは?
- つむじなど生え癖のある部分をうまくブローするには?
- 生え癖ブローのコツは髪を濡らして根元にしっかりドライヤーの熱を当てること
- 手順1.まず髪の根本を濡らす
- 2.根本を起こしてドライヤー
- 髪を濡らすのが難しい人は、ヘアアイロンやブラシアイロンもおすすめ
- 生え癖やくせ毛に向いているドライヤー選びのコツ
- 髪内部の水分量を低下させない、過乾燥を防ぐ機能があるドライヤーがおすすめ
- ドライヤーのダメージ対策機能の具体的な例
- 生え癖には効果がない対策は?
- 生え癖は基本的に変わったり消えることはありません
- 生えぐせの攻略は難しい|生えぐせをカバーしやすいカットは美容師に頼って
生え癖とは?
生え癖とは、髪の毛そのものの「くせ毛」や「縮毛」とは別なもので、髪の生え方や毛根由来の癖の俗称です。
木に例えると、枝葉など目に見える部分はくせ毛や縮毛、地中から生えている根っこの向きが生え癖というとイメージしやすいでしょうか。
縮毛矯正やストレート施術では生え癖は直せません。
生え癖は毛穴の開口部の向きや毛根の向きなどから影響をうけるものなので変えられないのです。
寝ている毛穴の向きがある日真っ直ぐになったりはしませんよね。
生えぐせはスタイリングやカットの形でカバーしていきます。
数々の生え癖と向き合った美容師が解説!よくある生え癖の種類3パターン
あなたの生え癖はどんなタイプ?よく見られる襟足の生え癖の種類を3つ紹介します。
1.真ん中合流タイプ
中央に集まる毛流。襟足真ん中の部分が飛び出した形。
2.片側に寄って流れるタイプ
比較的多くの人に見られる一方方向に片寄ってしまう生え癖。
落武者みたいですが、見やすくするため上の髪は書いていません。
いつも同じところだけはねる、などはこれが影響していることが多いです。
つむじの毛流れが影響していると感じます。
以下の記事でいつも同じ側がハネる人に、ブローのしかたを解説しています。
3.根本が持ち上がるタイプ
襟足の毛根が上に向いているタイプ。
カットする長さによっては浮いた襟足になってしまうので、美容師側は「くせの主張に逆らわず」にカットする必要があります。
上から抑えるようにブローします。
熱を与えて、手のひらでそっと押さえて冷ますと効果的。
下からすくってブローは、余計に襟足が浮くのでご注意。
いくつかのパターンが場所によってミックスしていることもあります。
はえぐせに悩まされないためにはまずカットで扱いやすい土台をつくるのがベストです。
後頭部のつむじが割れる生え癖の悩み
後頭部のつむじが割れるというお悩みを持つ人も多いです。私もその一員です。
つむじ周辺の毛は地肌に這うような向きで生えていることが多いです。
強い生え癖「パッカリつむじ」の対処法
パッカリつむじの強い生え癖がある人向けなカットは?
どの部位の生え癖にも言えますが、トップの髪はつむじをカバーできるくらいの長さのゆとりを持たせてカットします。
生え癖周辺の髪を短くするのはNG!髪に重さがなくなりかえって割れやすくなります。
適度な長さの髪を残すことでつむじをうまくカバーしてくれます。
とはいえ、カットは美容師の腕にかかっています!
生えぐせの種類や強度、部位、頭の形によっては一般的なカットでは100%生え癖を制御できないこともあります。
最近は生え癖コントロールに特化したツールを使った特殊な技法もあるようです。
まだ提供しているサロンが少ないようですが、今後広まっていくのではないかと一度体験して感じました。
つむじなど生え癖のある部分をうまくブローするには?
【つむじ割れを緩和するブローのポイント】
つむじ付近の髪を手ぐしで真上に軽く引っ張りをかけながら、根本へドライヤーの温風を当てる。
こうすると根本の向きがコントロールされるので割れが目立たなくなります。
真上だけではなく、色んな方向に根本を起こしてあげると適度な立ち上がりができます。
生え癖ブローのコツは髪を濡らして根元にしっかりドライヤーの熱を当てること
手順1.まず髪の根本を濡らす
髪が乾いているときは霧吹きやシャワーで髪の根本からしっかり水分を与えます。
「毛先」ではなく「根本・地肌側の毛」を濡らすのがポイントです。濡らすことで、ついてしまった癖がリセットされます。
2.根本を起こしてドライヤー
手ぐしで生えぐせの部分の髪を根本から起こし、垂直に引っ張りをかけながらドライヤーの温風を当てます。
あみが寝ている場合は起こす方向に引き上げると効果的です。
テンションがかかっている状態で、根本(地肌に近い方)に風邪を当てるのがコツです。
ヘアアイロンやブラシアイロンは、完全に乾いた髪に使います。
私のサロン業務ではブラシ使いが苦手な方もこの方法でうまくいくことが多いです。
髪を濡らすのが難しい人は、ヘアアイロンやブラシアイロンもおすすめ
- ヘアアイロンやブラシアイロンは髪の長さが少なくとも15センチ以上ある人に向いています。
- くせ毛や縮毛が少ない人、弱めの生え癖に向いています。
強い生え癖はやはり一度濡らしてから乾かしてスタイリングした方がより生え癖をコントロールしやすいです。
生え癖やくせ毛に向いているドライヤー選びのコツ
髪が乾燥してパサついていると硬くなり、しなやかさやツヤが損なわれます。
念入りにブローすればするほど毛先がまとまらなくなった経験はありませんか?
髪内部の水分量を低下させない、過乾燥を防ぐ機能があるドライヤーがおすすめ
美容室にご来店されているお客様の髪のコンディションが急に良くなることがあります。
ホームケアを変えたかお聞きすると「ドライヤーを変えました」と言われる事がしばしばあります。
特に、ケア機能が充実する以前の古いドライヤーを長年使っている人は仕上がりの変化を感じやすいようです。
ドライヤーのダメージ対策機能の具体的な例
- マイナスイオンなど髪の水分量保持機能
- 熱の温度が上がりすぎない機能
- 静電気を抑制する機能 など
生え癖には効果がない対策は?
生え癖対策には向かない方法を知って無駄な労力や費用を削減してください。
次にあげた手段は、多くの人が一度は試されると思いますが生えぐせには影響しにくい手段です。
これらの手段は生えぐせより髪の毛のくせを整えるのに向いています。(頭皮ケアは除く)
- 縮毛矯正などストレート系施術→髪の毛のくせを伸ばす
- くせ毛用シャンプー、トリートメント、アウトバストリートメント→髪の膨張を抑える
- 酸熱トリートメントなど髪質改善と言われるケア→軽度の髪のうねりなどを抑えてツヤ増強
- 頭皮マッサージやヘッドスパ、スキャルプケア→頭皮の血流促進、リラクゼーション、保湿など
これらはくせ毛や縮毛など、髪の毛の質感や形、ボリュームをコントロールするお手入れです。
一方、生えぐせは毛根や毛穴から髪が生える向きが原因のものです。頭皮ケアなどでは変化しません。
直毛でも生えぐせが強い、という人もいます。
生え癖は基本的に変わったり消えることはありません
強い生え癖は毎日のスタイリングで悩まされますが、生まれ持った生え癖は一生変わることはありません。
しかし自分の生え癖を知ることは、より効果的なスタイリングの方法を知るきっかけにもなります。
生えぐせの攻略は難しい|生えぐせをカバーしやすいカットは美容師に頼って
生え癖がどのような状態になっているのか自分で把握するのは難しいと思います。
扱いやすいカットスタイルにしてもらい、美容師に生えぐせの位置やスタイリングのコツを教えてもらうと生えぐせのカバーが上手になると思います。
美容室で、「生え癖」という言葉を聞いたことがありませんか?